船内ニュース
7月14日 「キプロスが1つになる時」〜エフィの願い〜/エフィー・ガブリエル(IS)
 1974年のトルコ軍侵攻以来、人々が北側(トルコ系)と南側(ギリシャ系)に分かれていた島、キプロス。もうすぐ地中海に入る今日、「ギリシャ系キプロス人」のIS、エフィー・ガブリエルによる初めての講座がおこなわれた。
 彼女は現在、パフォーマンスや演劇を通して互いの交流を図ろうというグループ「YEP」に属している。講座は、その写真を見ながら進められた。
 「キプロスでは、1974年にトルコが侵攻してきて以来29年間、北と南に住む人たちのコミュニケーションがないままでした。それが、今年の4月、互いを隔てていたゲートが開かれたのです。
 いままでは双方が、相手の情報がないままに、相手を『敵』と見なす教育をうけ、相手に対する恐怖と不安を植えつけられていました。私自身、『YEP』に入るまで21年間、トルコ系キプロス人とは会ったことがありませんでした。初めて会って、同じ姿かたちをしていること、同じような音楽やダンスが好きなことを知ってショックを受けました。相手を知ること、まずはそれが大切なことなのだと、いまは切実に思います。」
(佐藤祐仁)
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