船内ニュース
7月13日 キプロスってどんな国?〜後編〜
/サルペル・インチェ(平和活動家)、アナ・ミシャウーリ(平和活動家)
 闘争と和平交渉を繰り返してきた、地中海に浮かぶ島国キプロス。激動の歴史を振り返った前編に続き、今日は文化や宗教、経済から日常生活に至るまで、キプロスという国をより知るための話をトルコ系キプロス人のサルペルさん、ギリシャ系キプロス人のアナさんに語っていただいた。
 「この国には気候的な問題から常に水不足の心配がつきまとっている。だからキプロスの人間は水の大切さを教え込まれているんです。トルコからキプロスへ海を渡って水を運ぶために、高い技術力をもつ日本の協力があるといいと思います。
 しかし、チグリス川やユーフラテス川から水をひこうとすると、その水が流れるはずだったシリアやイラクといった国とうまくいかなくなってしまいます。キプロスの南北統一に向けては、そういった国際政治面での問題・そして南北にある経済格差など、様々な問題が残っています。が、とにかく我々が願っているのは、来年一つのキプロスとしてEUに加盟することです。そこに、我々が目指してきた本当の平和があると信じています。」
(中村充利)
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