7月4日 テレビと政治/後藤和夫(TVディレクター) |
水先案内人・後藤和夫さんの2回目の講座。フリーランスのテレビディレクターである後藤さん自身が、自ら制作した番組をもとに「テレビと政治」について話していただきました。 |
「テレビを疑ってください。テレビは万能ではないし、いろいろな制約がかかっているのです。その一番の原因はテレビの放送権が免許制になっており、その許可をするのは『総務省』──つまりお役所であることです。そのためテレビは、今でも様々な政治的圧力、介入を受けて報道しています。報道の基本理念である『言論・表現の自由』を守るために報道マンの中にはギリギリの事をやろうとしている人たちもいます。
このようなテレビ報道を変えていくために、視聴者には何ができるのでしょうか?2003年の暮れから、民放でもデジタル放送が始まります。デジタル化すると視聴者がテレビに参加できる双方向性が出てきます。視聴者の意見が述べやすくなるのです。報道を変えていくために、受け手もどんどん『こんなんじゃダメじゃないか!』というようなダイレクトな意見をぶつけていってほしいと思います」
(高橋典靖)
|
|
7月4日のインデックス/41回クルーズレポートインデックス |