船内ニュース
8月12日 アメリカはどうなっているのか/伊藤千尋(朝日新聞記者)
 水先案内人、朝日新聞ロサンゼルス支局長の伊藤千尋さん。米国に滞在する中で触れてきた「9.11事件」以降の米港の現状をお話しいただきました。
 「アメリカがアフガニスタンへの攻撃を議会で決定したとき、たった1人で大統領の『武力行使権限』に対して反対した女性議員がいました。次の選挙時、彼女の地域では、他の政治家たちが彼女を引きずり落とそうと立候補しましたが、選挙民たちは彼女に80パーセント近くもの支持を与えました。たった1人の反乱でも、正しいと思うことを言い続ければ選挙民たちはついてくるのです。しかし、今のアメリカでは『俺たちが世界≠セ』と言う人もいます。しかし、それに対して『違うんだ』と行動する人もいるのです。
 皆さん、アメリカはどんどん変わっていく社会であるということと、そしてアメリカという国は代々、『世界に領土を拡張していくことが天命である』という考えを持っているということを、覚えておいてください。」
(高橋典靖)
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