第40回ピースボート地球一周クルーズレポート
シンガポール

国名
シンガポール共和国 (Republic of Singapore)

ことば
英語、中国語(公用語は北京語)  
--解説--
 19世紀、イギリス東インド会社の中国との貿易中継地としてイギリスの植民地下に。第二次世界大戦中は日本の支配下におかれ、「昭南島」と改名された。戦後イギリスの直轄植民地となり、1963年、マラヤ、ボルネオなどとともに「マレーシア連邦」として独立。しかし、連邦政府はマレー人優遇政策をとり、華僑の多いシンガポールはこれと対立を深める。
 65年、連邦を脱退し、シンガポール共和国として独立。リ・クワン・ユー首相が進めた積極的な海外企業誘致、金融市場の育成などにより、「奇跡」ともいわれる経済成長をとげた。「ゴミひとつない」ほどに整備された街並みと、それを実現している「管理国家」ぶりも有名だ。

シンガポール自由行動
 タクシーの運転手さんに「スタンフォード通りの人形の所に連れて行って」と言えばわかるほど有名な「彼ら」。ここは、スタンフォード通りに面しているシンガポール歴史博物館。「彼ら」は、建物の前のベンチに座り、街並みを眺めている。一見、鉄くずのかたまりのようで不気味だ。しかし、よく見ると頭にターバンを巻いている人、満州の辮髪のような人、布をまとっている人に見えてこないこともない。ここは「多民族国家」シンガポール。その都市の特徴を表しているのが「彼ら」なのかもしれない、と思った。
(田村和美)

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