古くからアラブ商人などが来航していたが、ヨーロッパとの接近は16〜17世紀。16世紀までは人が住んでいなかったといわれるが、17世紀にフランス支配下でヨーロッパからの移民が開始され、アフリカから多数の奴隷が連行された。1815年に英領に移行。直轄植民地となったあと、1976年に「セイシェル共和国」として独立。翌年、クーデターにより社会主義政権が成立する。しかし、93年には新憲法が制定され複数政党制となった。独立以来、一貫して非同盟主義をとる。
固有の先住民族がおらず、世界中からさまざまな民族の人々が移民してきてできあがった国家だけに、「世界でもっとも人種差別の少ない国」という説も。さまざまな地域の料理が混じり合って生まれた「クレオール料理」も有名だ。 |