第40回ピースボート地球一周クルーズレポート
ポートビクトリア

国名
セイシェル共和国 (Republic of Seychelles)

ことば
フランス語が変化したクレオール語、英語、フランス語。公共の場では英語かフランス語を使うことが多い。  
--解説--
 古くからアラブ商人などが来航していたが、ヨーロッパとの接近は16〜17世紀。16世紀までは人が住んでいなかったといわれるが、17世紀にフランス支配下でヨーロッパからの移民が開始され、アフリカから多数の奴隷が連行された。1815年に英領に移行。直轄植民地となったあと、1976年に「セイシェル共和国」として独立。翌年、クーデターにより社会主義政権が成立する。しかし、93年には新憲法が制定され複数政党制となった。独立以来、一貫して非同盟主義をとる。
 固有の先住民族がおらず、世界中からさまざまな民族の人々が移民してきてできあがった国家だけに、「世界でもっとも人種差別の少ない国」という説も。さまざまな地域の料理が混じり合って生まれた「クレオール料理」も有名だ。

グラスボートツアーと「宝島」散策
 首都ビクトリアのあるマヘ島からボートに乗り、セント・アン海洋国立公園へ。
 ボートから熱帯魚の餌付けを楽しんだ後は、船底がガラス張りになっているグラスボートに乗り換え、水中の魚や珊瑚を観察。逆に人間が水槽の中に入っているような、不思議な感覚に捉われた。
 さらにそこからボートで無人島「モイエンヌ島」へ。 この島には海賊の宝が埋まっているという伝説があるが、島のオーナーが宝を発掘しようとしたところ、頭上のヤシの実が落下し危うく命を落とすところだったという。 それ以来、伝説の宝は不吉な話と共にモイエンヌ島に眠ったまま、らしい。ホントかどうかはわからないが、これがそのヤシの木。それを見上げながら森の中を散策するのも気持ちいい。まさに「手つかず」の自然に触れ、またここに来たい、と思えるツアーだった。
(大島美千代)

ポートビクトリア自由行動
 日曜日で、ほとんどの店が休みのため、町中が静かなセイシェル。そんな町の一角で見つけたのは、部屋の間取りが書かれた不動産屋広告。屋根の絵が茅葺きということは、セイシェルの一般家屋は今でも茅葺き?と思い、町中の家々を観察しても、見るのはトタンか瓦の屋根ばかり。結局、ようやく見つけたのは一軒のみ。ひょっとして、この「茅葺き屋根」、今となってはかなりの貴重物件だったりして?

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