1月13日 どうなってるの?南アフリカ
/福島康真(元南アフリカNGO「AIDC」スタッフ)
|
日本でも反アパルトヘイト運動に関わってこられ、現在南アフリカに在住6年になるという福島康真さんの講座、第一回。今回のテーマは「南アフリカ」。アパルトヘイト撤廃後、「経済のグローバル化」の波に乗ろうとしている南アフリカの現状を、わかりやすく説明していただいた。 |
「アパルトヘイトが撤廃された今も、貧富の差が解消されることはなく、現在南アフリカ政府が『経済発展のため』としておこなっている『GEAR政策』により、その格差はより広がっています。国有企業を民営化する方策がそのひとつですが、いまの政策は、富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなるという状況を生みだしています。
かつてマンデラ元大統領が公約した住宅建設・雇用創出・無償教育などの充実を図るRDP(復興開発計画)とは、実質的に逆の政策になっているのです。そして現状に窮している貧困層の人々が、2002年に行われた『持続可能な開発のための世界サミット』で参加者2万人にのぼるデモを行ないました。GEAR政策に対する疑問の声は徐々に高まってきており、NGOはその声を世界に届けるために活動をしています」
(守友祐子)
|
|
1月13日のインデックスへ/40回クルーズレポートインデックスへ |