船内ニュース
9月18日 アメリカの崩壊する家庭/後藤和夫(ジャーナリスト)
 TVディレクター後藤和夫さんによる3回目の講座。今回はまず、アメリカにおけるDV(ドメステイックバイオレンス)を取材した番組を紹介。その後、参加者と後藤さんの間で「日本における『家族』とは?」「『教育』とはどうあるべきか?」という意見交換となりました。
「アメリカでは児童虐待が年間270万件おき、さらに毎年6パーセント増加しています。性的虐待や麻薬中毒の親による子どもの放置(ネグレクト)、離婚をめぐる親権争いなどアメリカ社会は 様々な問題を抱えています。しかしその一方で、里親制度など児童虐待に対するサポートも充実しています。
  日本では2000年に児童虐待防止法ができました。しかし、日本にアメリカのモデルをそのまま 適用できるとは限りません。規制法ができる前に、社会を変える自助努力がが今の日本には求められているように思います。日本では子どもがどんな『教育』を受けているのか、そして日本の親はいったいどんな状況に置かれているのか…、 私たちはまず、『日本社会のありかた』について、もういちど立ち止まって考え直す必要があるのではないでしょうか」
(須川 桂)
9月18日のインデックスへ39回クルーズレポートインデックスへ