第39回ピースボート地球一周クルーズレポート
10月28日 憲法第9条人類の希望
/チャールズ・オーバービー(平和活動家・オハイオ大学名誉教授)
 和太鼓の演奏、英語と日本語両方での「日本国憲法」第9条の朗読から始まった、水先案内人・チャールズ・オーバービーさんの講座。タイトル通り、憲法の第9条のそのものの重要性、そしてこの擁護について、時には涙さえ浮かべながら熱く語る講座になった。
 「過去50年間、憲法第9条は日本が戦争に参加することを制限してきました。暴力を無くすためには、日本のような『良心的に参戦権を拒否する国家』が必要なのです。しかし、米国がアジアに軍を出動させる時には日本も協力するという『日米貿易協力ガイドライン』と、それに伴った日本国内の有事法制案により、憲法第9条は再解釈され、その有効性を失う可能性があります。
 第9条を擁護するために闘っている人々に、国際社会からの協力・支援が必要です。そのためには、そのために闘う人々にノーベル賞 が与えられれば、支援を受けるための助けになるでしょう。私たちは、平和かつ非暴力的世界の構築のために、第9条を守り、そして広めることができるはずです。また、自衛隊など対して使われる資金は、そもそも世界における貧困・人権抑圧・核兵器削減などのために使うべきものなのではないでしょうか。」
(小松美香)
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