11月28日 アイヌって何?〜歴史編〜
/計良光則(NGO「ヤイユーカラの森」主催)
|
計良光範さんによる講座の2回目。ここでは、アイヌ民族の起源から、明治政府によりアイヌの人々が日本に『編入』されるまでの歴史が語られました。 |
「かつて東北・北海道・樺太・千島列島に、それぞれアイヌが住んでいました。大陸から弥生人がもたらした稲作文化も、北海道には伝わらず、アイヌは独自の文化を形成していったのです。鎌倉時代に入ると、和人との交易が始まります。しかし、和人の度重なる 収奪や不当な商行為に対し、アイヌ側ではコシャマイン、シャクシャインといったリーダーのもとで幾度かの戦いが起こっています。
江戸時代末期には、幕府がロシアへの対抗策の一つとして、急速に蝦夷地への進出が進みました。そして明治初期、蝦夷地はアイヌが 住んでいるにもかかわらず日本政府により『無主の地』とされ、『北海道』と命名されて日本領土に組み込まれました。つまり、日本の領土ではない、すなわち外国であった『北海道』と、そこに住むアイヌ民族を、一方的に日本に併合したのです。」
(葛原潤)
|
|
11月28日のインデックスへ/39回クルーズレポートインデックスへ |