第39回ピースボート地球一周クルーズレポート
コーチン

国名
インド (India)

ことば
連邦公用語であるヒンディー語のほか、各州が固有の言語を持つ。コーチン(ケーララ州)では、マラヤーラム語。
・解説
 紀元前からいくつかの王国が衰退を繰り返していた南インドでは、17世紀からはオランダ、イギリス、遅れてフランスが進出し、勢力争いを繰り広げた。結局19世紀に、イギリスがインド全域を支配下に置き、その直接統治による「インド帝国」を成立させた。
 マハトマ・ガンジーらの独立運動を受けて、第二次世界大戦後に独立するものの、宗教上の対立から、同じイギリス植民地だったパキスタンとは分離しての「独立」となった。北部カシミール地方の帰属などをめぐって両国は対立を続け、1998年にはインドが、続いてパキスタンが核実験を強行し、世界に衝撃を与えた。2001年にも、イスラム武装組織によるインド国会襲撃事件が起こるなど、緊張関係が続いている。
 コーチンがあるケーララ州は、経済的にはインド国内でも決して豊かなほうではないが、福祉政策が充実し、識字率も非常に高いことで知られている。

インドのいなかでカレー交流
 インドといえばカレー。でも、インドカレーは日本のカレーとはぜんぜんちがうもの。ここでは農園を訪ね、本場インドカレーをごちそうになりました。
  「食を通じて文化交流を」との思いで、日本からも「レトルトカレー」をプレゼントしたはずが、「ジャパニーズカレー」として逆にふるまわれてしまう一幕も…。日本のカレーとインドのカレーを食べ比べ、なんだかお腹いっぱい。
  カレー調理の合間には、インドの伝統的な衣装・サリーを着せてもらったり、インドの国技「カバディ」で対決したりと、インドの伝統文化をたーっぷりと満喫した1日でした。
(須川 桂)

インド流おしゃれ入門
 インドの伝統的な衣装・サリー。とっても華やかな印象の衣装ですが、インドでは普段着。
  このコースでは、サリーのお店を訪れ、各地のサリーの説明と着方を教わった後、各地のサリーを つかったファッションショーが行われました。
  一口にサリーと言っても、色や生地、刺繍、着方など州ごとに特徴があるそうです。ちなみにコーチンのあるケーララ州では「白いコットン製のサリー」が 伝統。次々登場する色とりどりのサリーにうっとり…。みんな自分のお気に入りのサリーを購入しちゃいました。
(西野恵美)

1日ヨガ体験
 体をやわらかくするだけでなく、精神的な「癒し効果」もあるというヨガ。これはNGO『アート・オブ・リビング』を訪ね、そんな『ヨガ』を初歩から教わってみようというコースだ。
  まずは呼吸法から、そして簡単なポーズへと進んでいく。だんだんきついポーズになってくると、体のカタイ人にとってはちょっと大変!それでも終わった後は、なんだかスッキリするから不思議なものだ。
  その後は『アート・オブ・リビング』の人たちと参加者が入り混じっての大交流。『健康食なんですよ』と彼らのいうカレーを食べながら、笑ったり踊ったり。『神秘のヨガ』を守るインドの人々の気さくな一面ものぞけた1日だった。
(宮崎祐)

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