12月3日
アイヌ文化〜川は海から山へ〜
/計良光則(NGO「ヤイユーカラの森」主催)
アイヌの世界では、「川は海からつながるもの」と考えられている、という。貴重な食料である鮭は、海からのぼってくるからだ。水先案内人・計良光範さんの最後の講座では、神(カムイ)と人間(アイヌ)は支え合って生きているというアイヌの世界観、自然と一体となったアイヌの生活様式などが紹介され、それらが現在どのように継承されているのかについて語った。
「文化とは、生活と一体となって常に変化していくものです。生きたアイヌの文化を保持するためには、アイヌの人々が生活の場を保持することが必要なのです。そのためにも、政府は、豊富にある国有林の中からアイヌに土地を返すべきだと私は考えます。
そもそも、『文化』とは何なのでしょう。まずは、それは残していくべきものか・そうでないのか検証される必要があるし、それができる社会であるべきだと思います。しかしいま、実際に『生活に根づいた』アイヌ文化はどんどん失われていっています。アイヌの 文化は、このまま形骸だけを残し、本質は消えていくべきものなのでしょうか?」
(葛原潤)
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