紀元前に、東南アジアからやってきた人々が定住を開始。18世紀からヨーロッパ人との接触がはじまり、19世紀末にイギリスの植民地となる。イギリスはサトウキビのプランテーションを開拓し、その労働力として、当時やはりイギリス支配下にあったインドから多数の労働者を移住させた。多数のインド人が、契約が切れたあともフィジーに残ることを選び、持ち前の勤勉さで経済力を高めていったが、いっぽうで政治や土地所有などの問題に関しては、彼らの権利は制限されたままだった。
1987年、多数のインド人を含む内閣の成立に反発するフィジー系軍人がクーデターを強行。フィジー系住民の優遇を謳う軍事政権を成立させるが、90年に「民族平等」を掲げる憲法が成立したことで、いちおうの決着をみた。しかし、2000年にはふたたびフィジー系の武装集団がインド系首相を人質にとって立てこもり、首都スバでインド系住民の焦点などが襲われるという事件が起きた。 |