古くはアラブ人たちの海洋貿易の拠点となり、16世紀からヨーロッパ人の来航が始まるが、中央台地地方で起こった王国メリナが早い段階で島全体を統一していたこともあって、イギリス、フランス、オランダなどによる植民はあまり進まず、独立を保った。
しかし、19世紀終わりのフランスとの戦争にメリナ王国が敗退。フランスはマダガスカル島全体を保護領と定め、のちにメリナ王国の女王を追放した。第二次世界大戦後に独立の機運が高まり、1960年に共和国として正式独立。軍事政権時代、社会主義政府を経て、92年に自由化政策へ転換した。
先住民族はかつて現在のインドネシアのあたりから移り住んできたといわれ、現在も言語、食習慣などにアジアとの相似性が多数見られる。 |