ヨンさんの部屋〜結婚する?しない?〜 /キム・ヨン(同志社大学講師)
 毎回決めたテーマについて会場全体で考え、話し合う「ヨンさんの部屋」。本日のテーマは『結婚』。それぞれ「結婚する派」「しない派」を自称する老若男女4名が、ヨンさんの司会のもと結婚観について語った。
 座席を「する派」と「しない派」に分けた会場からも、多彩な意見が次々登場。「このままではさらに少子化が進む。今の若い世代が年をとったとき、誰に支えてもらうのか」と主張する「する派」。「結婚すると、自分のやりたいことができなくなると思う」という「しない派」。「女性の自立」にまで話題が広がる盛り上がりとなった。
 「最近、日本では結婚しない女性が増えています。どうしてこのような状況になったのでしょうか?その要因のひとつに、親が子どもを甘やかし過ぎて、子どもが自立出来ていないということがあるように思います。
 良くも悪くも『結婚』しなければ味わえない苦労もあります。『結婚』という形式にとらわれる必要もないと思いますが、男性も女性も自立して、支え合って生きていくことで学ぶことも多いのです。
 昔に比べ、日本の女性はずいぶんたくましくなりましたね。男性も共に成長して、良い社会を作っていければと思います。」
(神東美希)
僕たちの原発社会〜東海村で何があったの?〜
/高橋真樹(ピースボートスタッフ)
 1999年、茨城県東海村の原子力発電所で起きた臨界事故。この、日本で初めて死者を出した原発事故を例に挙げ、日本での原子力のあり方などを問い掛けるピースボートスタッフ高橋真樹の企画。
 「臨界」という最悪の事態に至った経緯や、事故後の国や企業の対応について解説するとともに、政府などが宣伝する「原子力=理想のエネルギー源」の理論は必ずしも正しくないということを、映像や寸劇などを使ってわかりやすく説明した。
 「放射性物質の『プルトニウム』は18億分の1グラムが体内に入っただけでガンを引き起こし、放射能量が半減するまでに約2万4千年かかるといわれています。
 この点からも『核燃料サイクル』には問題点がたくさんあるんです。今こそ安全でクリーンな自然エネルギーに目を向けるべきです」と訴えた。
(関和明)
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