地球大学生とIS(国際奨学生)が一緒になり、ゲームを通して世界経済を学んでしまおうというこの企画。
まず国連、世界銀行、そして6つの国々(日本、アメリカ、モザンビーク、インド、ブラジル、タンザニア)の8グループに分かれ、それぞれの国に、はさみ、コンパス、ペン、ものさし、そして紙が配られた。すべての国に平等に配られないというのがミソ。例えば、日本とアメリカは、はさみ(技術)は持っているが紙(資源)は少なく、モザンビークやインドであれば、紙はたくさんあるが、はさみは少ないといった様に、現実にある各国の状況をそのままに置き換えているのです。
ルールはいたって簡単、はさみで紙を切って作ったお金を世界銀行へ一番多く納めた国の勝ち。ゲームがスタートしても、初めはどうしていいか分からず走り回るばかり。しかし時間の経過と共に会場のあちらこちらで白熱した交渉が行われるようになり、「紙一枚と、はさみ五分間でどう?」「日本チームのはさみを貸す条件が高い!」と、限られた資源の中でお金を作ろうと、各国があの手この手を使い鎬を削りました。
企画者であるピースボートスタッフのハナによると、「大事なのは結果ではなくプロセス。今の世界の状況を分かってくれたら。」とのこと。ゲーム終了後、「いざとなったら自分達の利益を優先に考えてしまった。」「やっぱり技術を持っている国が強い。」という声が上がっていました。
(村松)
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