9月23日 ▼ケーララモデルの秘密〜インドNGOの挑戦〜
/P・Kラビンドラン(インドNGO・KSSPスタッフ)▼
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インドのケーララ州で「科学の大衆化」をめざして活動する市民グループ、KSSP(民衆科学運動)は、現地語であるマラヤラム語での書籍の出版や識字率向上キャンペーンに取り組んでいる。また、民衆の利益に反する政策に対しては州政府を告発、抗議運動を展開。さらには代替案を提示し、州政府、中央政府と共同でプロジェクトを実施してきた。その活動に実際に携わってきたKSSPスタッフのラビンドランさんより、「ケーララモデル」と呼ばれる、識字率の高さや社会福祉の充実を実現させてきた、これまでのKSSPの活動の秘密についてお話ししていただいた。 |
「改革運動には識字率を高めることは欠かせない要素です。なぜなら、字を読めない人がいる状態で、民主的な改革を行うことはできないためです。社会には字を読める人、そうでない人がいます。しかし、字を読み書きできない人が、教育を受けて読み書きができるようになることは権利だと思うのです。そして、字を読み書きできる人達が字を読み書きできない人達に字を教えることは義務だと思います。
私は、社会の全ての人が字を読めるようになることが社会全体の義務である、とも考えています。識字率の向上などの活動を通し、『人々がやる気になり、そこにやろうとする運動があれば、その結果改革が可能になる』ということを感じました。」(北口)
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