10月21日
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私の見たリビア〜カダフィをミックジャガーと呼んだ人〜
/吉田ルイ子(フォトジャーナリスト)
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“フォトジャーナリスト”という言葉を日本に定着させたといわれる吉田ルイ子さん。初講座となる今回のテーマは、まもなく寄港を控えたリビアについて。
テロ支援国家」のレッテルを貼られ、1999年まで国連による制裁を受けていたリビア。吉田さんは1986年、その事実上の国家元首であるカダフィ大佐への単独インタビューを行いました。1969年、一切の血を流すことなく成功した「リビア革命」の中心人物だったカダフィ。『グレイト・リーダー(偉大なる指導者)』と呼ばれる彼の魅力について、そしてインタビューの際のエピソードについて、スライドを交えながらお話していただきました。
「国際社会の中では、『砂漠のライオン』とも称されるカダフィー大佐ですが、その実態は穏健で、周囲の人々からの信頼が非常に厚い魅力的な人物なのです。
イスラムの人は女性を社会的に軽視しているとの認識がありますが、彼は著書『緑の書』の中で女性の地位を尊重する立場を一貫して貫いています。このことは彼の妻が現在も看護婦として職業に従事しており、またそのことを誇りとしていることからも伺い知れます。
『21世紀はアフリカの時代』とカダフィー大佐は唱えており、彼はまさにそのアフリカ大陸を引っ張るにふさわしい魅力と、その実力を兼ね備えた指導者ではないかと思います。」
(尾崎)
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リビア超入門/ヤハヤ・スレーマン(語学教師)、吉岡達也(ピースボートスタッフ)
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リビア人の父親と日本人の母親をもつ、リビア出身のアラビア語教師、ヤハヤさんを迎え、リビアの人々、そ してその暮らしぶりなどを、吉岡達也をコーディネータに紹介してもらいました。
「リビア人は喋ることしかや ることないから小話が大好き」。そんなヤハヤさんのトークに会場からは終始笑いが絶えず、リビア寄港を大い に期待させる内容となりました。
吉岡:
「リビア人の持つ、『日本人』のイメージはどんなものですか?」
ヤハヤ:
「日本人はとても賢いと思われています。幼稚園ではラジオを作り、高校では車一台作ってるとか(笑)。日本人が計算機なんか使ってたら、きっとみんなショックを受けますよ。」
吉岡:
「リビアの教育について教えてください」
ヤハヤ:
「小学校4年生までは、成績の良い悪いに関わらず進級できますが、5年生からは成績が悪ければ進級ができません。大学に入るのに試験はありませんが、どこの大学に入れるかは、高校の成績によって左右されます。
私は小学6年生と中学校1年生を日本で過ごしましたが、1日の授業が多いと感じましたね。リビアでは午前8時位から午後2時位まで。
最近ではリビアでも塾通いの子供が増えましたが、日本と違うのは勉強する内容が学校の延長上であること。テスト前にだけ通っているようです。」
吉岡:
「リビアの恋愛事情について教えて。」
ヤハヤ:
「以前は9割近くが昔の日本のお見合いのように、ほとんど直接面識もないままに、男性が相手の女性の父親に対して結婚をお願いする形でした。
日本と違うのは娘がそれを拒否した場合でも、父親がそれを無理強いしない点です。が、現在は徐々にオープンになり、恋愛結婚が増えてきました。
結婚適齢期は、女性の場合で18〜23歳、男性の場合で25〜28歳ぐらい。男性は自分の家を持ち、仕事をしていないと結婚を認めてもらえないのがほとんどです。」
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