11月23日 ▼新世紀の平和運動
/ヨルゲン・ヨハンソン(TRANCENDスタッフ)▼
|
1970年から50カ国以上の国で様々な平和運動に参加し、現在はノルウェーとスウェーデンの大学で平和学の研究をしているヨルゲン・ヨハンソンさんに「新世紀の平和運動」について、過去の平和運動と比較しながら話していただいた。 |
「新たな平和運動を考える時、『平和』の概念の変化を考える必要があります。今までの『平和』の概念は『戦争がない状態』と考えられてきました。もちろん戦争がある状態は平和とは言えないのですが、最近の概念では、戦争がないだけでは『平和』とは言えないというように変わってきています。
つまり、これからは『人権の保障や環境保護などを含んだ平和』が求められているのです。このように概念が変化する中で、平和運動は各国レベルから地球レベルの運動に変わり、運動が広まり影響力を持つまでのスピードも急激に速くなっています。そして、一番大きな変化としては、戦争や差別が行われている現場へ、平和運動家達が直接出向いて活動しているという点です。これからの平和運動は以上の点を踏まえた上で展開されていかなければならないのです。」
(北口)
|
|
▼菊千代参上−落語とおしゃべり/古今亭菊千代(落語家)▼
|
古今亭菊千代師匠の登場に、会場となったミュージックサロンは満員御礼、師匠の軽快なトークに場内は沸き返りました。
師匠の自己紹介も含め、落語界のアレコレについてについてお話しいただいた後はお待ちかね、落語「初天神」、南京玉すだれと続き、手話の手ほどきも兼ねて落語をもう一席。 |
「現在落語家は500人いますが、女性は14名しかおりません。その中で女流真打ちと呼ばれているのは、関東では私を含めて現在4人。
400年の歴史を持つ落語界は私が入門した当初は完全な男社会で、女性が入れば『触られる』こともありました。でも、口答えなんてとんでもない世界です。ちょっとでも嫌がる素振りを見せたら、『こっちが頼んで入ってもらった訳じゃあるまいし、嫌なら辞めていいんだよ』と言われてしまいます。胸を触られてもニッコリ笑って『ありがとうございます』、これが言えなくては落語界ではやっていけません。
初の女流真打ちにさせて頂いた私は、今では前座さんにお茶を入れてもらう立場になりました。自分がしていただいた分は今、若い男の前座さんのお尻を撫でてお返ししたりしております。上下関係は非常に明確な世界で、例えば同じ日に入門した2人でも『何時に来た?』『午後3時』『俺は午前中に来てたから、じゃあ俺の方が兄弟子だ』とハッキリさせる程です。交通費や食事はほとんど先輩が払うというしきたりもあり、この上下関係はずっと続きます。」
(小岩)
|
|
11月23日のインデックスへ/35回クルーズレポートインデックスへ |