11月17日 ▼「平和が熱望される国」〜コロンビアへのご招待
/ヘルマン・ブーラ(ベネズエラ・コロンビア大使館大使)▼
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洋上で開催される「コロンビア女性会議」のメディエイター(仲介人)を務めるベく乗船された、在ベネズエラ・コロンビア大使のヘルマン・ブーラさん。この講座では、「豊かな自然の中に、陽気で魅力的な人たちが暮らす」コロンビアを、地理、文化、経済、人種など、様々な角度から紹介していただきました。 |
「南部には熱帯雨林のジャングルが広がり、中央部には1年中雪に覆われた南北を貫くアンデス連山、海岸線には白い砂浜と、コロンビア国内には、バラエティー豊かな自然が広がります。また、現在も80万人の先住民族が南部ジャングル地帯を中心に暮らしており、貴重な伝統を現在に受け継いでいます。1991年には、新憲法により、国土の25%が先住民のための特別区域として保護されることになりました。
1960年代までは、農村人口が70%を越え、コーヒー輸出を中心に栄えたコロンビアですが、現在の農村人口は24%。ラテンアメリカの中でも有数の工業国となっています。」
(尾崎)
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▼エクアドルってどんな国?/ホスエ・ナランホ(環境問題研究者) ジョニー・ベリス(若者の権利を守る会代表)▼
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今年、W杯初出場を決めたばかりのエクアドル。あまり日本ではなじみのないこの国が抱える問題を、環境問題研究者のホスエ・ナランホさんと、NGO「若者の権利を守る会」代表ジョニー・ベリスさんのお2人に話していただきました。 |
ホスエ:「現在、今回入港するグアヤキル市の真向かいにあるサンタイ島に石油パイプを通すという計画が進行中で、これをめぐってさまざまな問題が起きています。
私が所属しているNGO団体では、これまでも、サンタイ島の環境を守ると同時に、サンタイ島とそこに暮らす人たち、そしてグアヤキル市民の3者が共存できるようなプロジェクトを行ってきました。ところが、サンタイ島に石油パイプを通すことで、環境汚染が起こる可能性があるのです。だから私たちはこの計画に反対しているのです。」
ジョニー:「エクアドルでは、自国通貨のスークレが暴落し、数年来、激烈なインフレが続いていました。その打開策として、政府はスークレを廃止して米ドルを通貨として流通させるという政策を打ち出したのです。しかしこれは、国民の大半を占める低所得者層の生活を、さらに苦しくするものでしかありませんでした。
わたしたち『若者の権利を守る会』では、学校に行けずに街頭で働く子供たちが、自分たちが持つ権利を認識し、知識と経験を得て自立の道を探っていけるようなプロジェクトを行っています。」
(花岡)
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