カナリア文化をたずねて
かつて、世界の海をめぐったスペイン船の補給基地として様々な人がゆきかったカナリア諸島。地理的にはアフリカに近いという一方で、ラテンアメリカからの移民も多いのだとか。
このコースでは、港から車で約1時間のインヘニオ市を訪れ、そうした歴史的・地理的環境の中で培われた、スペイン「本土」とはちょっぴり違う“カナリア文化”を、陶器・料理・パン作りを通して体験。
さらに、地元の高校を訪れての日本文化紹介も行いました。
グループに分かれて訪れたのは、200年の歴史をもつパン工房「AMARO」。
毎日午前1時から作業を始めてパンを焼くというご主人。後ろに見える釜は、なんと200年前から使われているもの。
早速、ご主人自慢のトウモロコシを材料にしたパンをごちそうになりました。
いよいよパン作りにトライ。
塩を加えた水、小麦粉、イースト菌の3つで作った生地を、楕円にのばしたり、編んだりして成形。 240℃の釜の中に入れて15分もすれば、「200年の歴史」を隠し味に、香ばしい香り漂うアツアツのパンが出来上がり。
このパンは、この後、ツアー参加者全員が一緒になってとった昼食のテーブルにも登場。大好評を得ることができました。
インヘニオ市市長と日本領事官によるレセプションでは、ピースボートが訪れた記念にと準備された石碑の除幕式が行われた。
広島出身の竹内貴美子さんから市長へ手渡されたのは、「もみじ」をかたどったお土産。
攻撃的な“拳”に対し、“手のひら”にも例えられる「もみじ」は平和の象徴だといいます。
地元の高校を訪れ、学生たちに太鼓や三線、箸、習字などの日本文化を紹介、体験してもらいました。
箸を使ったことのある子はほとんどおらず、渡した割り箸を“割る”ところからまず説明。慣れてきたところで、落花生を挟んで隣の子へ渡すリレーゲームをしてみましたが…もう少し練習が必要だったかな?
「友情」「平和」「夢」から好きな漢字を選んで、筆を握って習字に挑戦。最後にそれぞれの名前を漢字やカ タカナで書いてあげると、とっても嬉しそうに笑顔を見せてくれました。
ラスパルマス寄港地レポートインデックスへ35回クルーズレポートインデックスへ