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巨大スラム「ランチョ」へ
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ベネズエラの首都カラカスを取り囲むように広がる、山合のスラム「ランチョ」。1960年代、仕事を求めて都会へと移り住んできた人々が、住む人がいなかった山の上の土地を占拠して暮らし始めたのがそもそものはじまりだという。70年代には豊富な石油資源を背景に、ベネズエラは急激な経済発展をとげ、コロンビアや国内の農村部からの出稼ぎ者が急増。ランチョの規模も拡大し、現在のような、「急な勾配の山肌に密集して立つ家々」という光景がつくり上げられた。
もともとのはじまりが「不法占拠」であっても、ある程度世帯数がふえると、行政もその存在を認めないわけにはゆかず、水道や電気の供給が実現するケースもあるという。このコースでは、カラカス市内のランチョのひとつ、ラ・ドロリータを訪問し、そこに暮らす人たちとの交流を楽しんだ。
「BIENVENIDOS AMIGOS JAPONESES!(ようこそ、日 本のみなさん!)」との歓迎から始まった交流会。ピースボートのプロジェクトチーム「ピースボール」からサッカーボール57個、「UPA国際協力プロジェクト」からは文具のプレゼント。子どもたちからは、伝統的な歌と踊りが披露され、交流会は終始和やかムードに。
日本文化を紹介、ということでまずは習字にチャレンジ。名前をひらがなや漢字で書いてあげると、子どもたちは大喜び。正方形の紙が鶴や花に姿を変える折り紙にも興味津々の様子。
交流会の後、数名のグループに分かれ家庭訪問へ。「アレパ」と呼ばれる伝統的なとうもろこしパンやコーヒーをご馳走になりました。訪問した中には、居間やベッドルーム、電化製品などが揃っているお宅も。参加者からは、「スラムと言えば、貧しく汚いというイメージを持っていました。でも、実際にはその生活スタイルは幅広く、様々なんですね」との声が上がっていました。
(小柳)
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