12月13日 ▼地球温暖化と南太平洋
/ダイアン・マクファズィエン(タポロポ・イプカレア・ソサイエティースタッフ)▼ |
クック諸島で、気候変動問題に取り組んでいるNGOスタッフのダイアン・マクファズィエンさん。南太平洋に浮かぶ小さな島々が直面している問題を、ビデオの映像を交えて語りました。 |
「トンガとタヒチの間に位置するクック諸島は、火山性や環礁性の小さな島々からなっており、いずれも経済的に豊かとは言えず、資源もごく限られています。1996年の調査によれば、西欧諸国の二酸化炭素排出量が一人あたり4.02トンであるのに対し、クック諸島は0.96トン。温室効果ガス排出量も0.03と、先進国に比べて低いにもかかわらず、気候変動の影響を最も受けやすくなっている場所のひとつなのです。その結果、クック諸島では降水量が減り、主食であるタロ芋の生育に深刻な影響を与えています。また、サイクロンの発生により、環礁性の島々の主な収入源である黒真珠や観光業も壊滅的ダメージを被り続けています。 クック諸島では、気候変動に対する取り組みの1つとして、島の90%の電力をソーラーシステム化していますが、元々温室効果ガスの排出量が少ないのですから、与えられる効果も小さなものです。より大きな効果を発揮するため、温室効果ガスを減らす試みを日米など先進国が率先して行うことを願っています。」
(小岩)
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