1月22日・23日
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ベトナムの村でのんびり
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ダナン市内から車で30分。郊外に広がる美しい農村風景。映画「天と地」の原作者の生まれ故郷でもあるキラ村で、のんびりとした農村の家庭を訪れ、翌日は入り江の美しい漁村ランコーを訪問。子どもたちのあふれる笑顔が印象的なツアーだった。
30年前に激戦が繰り広げられたとは信じられないほどの美しい田園風景。農作業中のおじさんに誘われるがまま田んぼに足を踏みいれると、ズブズブと沈み込んで、歩くこともままならない。なかにはあぜ道の軟らかい土が「気持ちイイ」と、裸足のままで歩く参加者も。
はにかみ屋の子どもたちも、カメラを向けるとワーッと押し寄せてきた。こんなに仲良くなれたよという記念の一枚。
キラ村唯一の診療所。ベトナム戦争で子どもを亡くした3人のおばあさんから話を聞いた。
「1963年のアメリカ軍の空襲で、小学生だけでも45人が犠牲になりました。私も3人の子どものうち、12歳の長男と10歳の三男を失いました。」
淡々と語るリュウさん(右端・77歳)。参加者が握手を求めると、その手を両手で包み込んでくれた。
早朝、それもまだ日が昇る前からダナンの魚市場へ。今日は、旧暦の大晦日。 天秤棒を肩に担いだ女性が行き交い、その間を大きな氷を載せた荷押し車がすり抜ける。人ごみと、鮮魚の強烈なにおい。もっぱら忙しく働くのは、女性たち。男性たちは市場の片隅でコーヒーを飲みながらおしゃべり。いい気なもんだ。
ランコー村にて、村長さんのお宅におじゃま。キラ村とはまた違い、お正月料理のちまきや、新鮮な魚介類や蟹などのごちそうがテーブルに乗りきらないほど並べられ、歓迎を受けた。なかでも人気だったのは生春巻。
この村の子どもたちは、明るくて人なつっこい。
みんなで記念写真を撮ろうと試みたものの、カメラを構えると、子どもたちが我こそとばかりにカメラに向かって駆けだしてくる。倒されそうになりながらも何度かトライしたが無駄な抵抗。「並んで〜」と、どんなに大声を張り上げても、子どもたちの歓声にかき消されてしまった。
(真家)
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