2月13日 ▼南アフリカに暮らすこんな人/ビクター・マトム(フォトジャーナリスト)
パートナーの津山直子さん、そして2人のカワイイお子さんといっしょに乗船していただいたのは、南アフリカのソエトで生まれ、現在はヨハネスブルクに暮らすフォトジャーナリストのビクター・マトムさん。講座終了後には、「噂」のデッカイ手で握手してもらおうと参加者が順番待ちの列を作る一幕も。初講座となった今回は、写真を撮りはじめたきっかけ、そしてアパルトヘイト時代から現在に至るまでの活動について、インタビュー形式でお話いただいた。
「私はアパルトヘイト時代『フォトジャーナリスト』として反アパルトヘイト闘争に加わりました。きっかけは、16歳の時に起きた『ソウェト蜂起』。アフリカーンス(オランダ系白人の言葉)での教育に反対す る黒人たちが立ち上がり、それに対し政府が強硬な弾圧を加えたという事件です。親族や友人たちが酷い扱いを受ける様を見ているうちに『これを写真に撮って世界に伝えることこそ、私の出来る最大のことではないか』そう考えたのです。
たいへん困難な作業ではありましたが、警察などが人々に対し行った残酷な行動を文章よりもインパクトのある『写真』という方法で国外へ伝えてゆきました。私たちは『自由』のために、命を懸けて活動していたのです。
現在の私の活動のひとつは南アフリカの情報を世界へ広めること、もう一つが子供たちに写真を教えることです。私は現在、写真学校を運営して、自ら指導する立場にいます。この成果は大きく、『写真を撮る』ということが一種のセラピーの様な効果を発揮し、彼らの気持ちを表現する手段にもなっています。そして、かつて生徒だった若者のなかから12人がプロとして仕事を得ています。私がどのような人生を歩んできたのかを聞き、『それなら自分たちにも出来るんじゃないか』そう考えて子供らが自立していってくれればと考えています。
アパルトヘイトというひどい制度を倒し、今こうしてみなさんの前でお話出来ることを非常にうれしく思っています。」
(生間)
新・ディレクターズミーティング
翌日の船内スケジュールを決める、ご存じディレクターズミーティングが劇的に変身中。これまでの13時開催をあらためて、夕食後の19時20分からに。「ケニア寄港中の昼間は、みんな外出しているから」というのが理由。しかし、もっと重要なことは、開催場所が船内最大スペースのミュージックサロンから、ピースボートカウンター前に移ったこと。
狭いだけでなく、そもそもが廊下の一部なので、音響機器も使用禁止。テーマソングの『慎吾ママのおはロック』もみんなで口ずさむ…。しかし! というか、改革が功を奏したのか、寄港中にも関わらず講座や自主企画などが多数発表され、通りがかった参加者たちも何事かと足を止めるように。ピースボートの長い歴史のなかでも画期的な試みなので、これまでにないアイデアも飛び出すかも。今後もディレクターズミーティングの動向には注目!!
(生間)
▼船内タイムテーブル▼
2月13日
▼おまけ▼
今日の海と空(2/13)
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