2月3日
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アフリカを感じて
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人口7万人の小さな島国セイシェル。17世紀以降、フランス、イギリスの支配により、アフリカをはじめとする地域から多くの人々が『奴隷』として連れてこられた歴史があります。独立した現在でも、その子孫が人口の大半を占め、様々な文化が混然一体となる中、自分達のルーツや・文化を守っていこうとするアフリカ系セイシェル人のNGO『AFA』(African Friendship Association)の方々と交流会を行った。アフリカンミュージックに身を任せ、ひたすら踊る、そんな全身でアフリカを感じる1日でした。
激しい雨により、予定していた「熱い太陽の下ビーチでアフリカンダンス」とはいかかなかったものの、急遽会場となった公民館に着くと、ココナッツのウエルカムドリンクで歓迎を受けた。ほんのり甘いココナッツジュースと手作りポテトチップス。目の前で椰子の実を割る様子を見ながら飲むジュースの味にはみんなご満悦。
ジャンベなどアフリカの打楽器の演奏を教わる。底抜けの明るさとパワーがアフリカンミュージックの原点。AFAのアシルさん直々の指導により、賑やかな大演奏が始まった。最初は躊躇していた参加者もとにかく打ってみるとやみつき状態に。みんな、なかなかの腕前で、会場には賑やかな音が響き渡った。
手前にいるのがアシルさん。出会って最初の一言が「ピース」。そして「リスペクト!」。ラスタカラーに身を包み、とにかくかっこいい彼。じつはこう見えて、とってもシャイなんですよ。この後、ケニアまで水先案内人として乗船いただける予定。
ダンスで体を動かしてお腹がぺこぺこになると、お待ちかねのランチタイム。彼らが普段口にする、ローカル料理を味わったあとに出されたのが、独特のスパイスが利いたケニアの伝統料理。「もうお腹いっぱい」といいながらも、ここセイシェルでお目にかかるとは思いもしなかったアフリカ料理についつい手が出てしまう。その量はもちろんのこと、味の方も「大満足」の一言。
楽しい時間はあっという間過ぎるもの、交流会もそろそろ終わりに近づく頃「最後にもう一度、みんなで踊りたい!!」との声が。ジャンベのリズムに合わせ、またまた踊り出す。たどたどしかったステップもこの頃にはサマになってきた。気持ちのいいリズムに合わせ、ひたすら踊る、ただそれだけでも彼らの守り伝えていこうとするルーツや文化を感じることが出来た気がした。
(真家)
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