life onboard
『ザンジバル(タンザニア)寄港』
2月6日(金)

 モナリザ号はザンジバルに寄港しました。ここは、ヴァスコ・ダ・ガマが訪れて以来、インド洋の通商ルートの拠点として栄えた町。珊瑚礁を積み上げて作られた、世界遺産「ストーンタウン」が私たちを迎えてくれます。当時、売買されていたのは、綿布やビーズ、陶磁器、宝石……そして、黒人奴隷。写真はザンジバルの大聖堂の広場に作られた、収容奴隷の様子を伝えるモニュメントです。この大聖堂も当時は大きな奴隷市場だったそう。

 インド、アラブ諸国、ヨーロッパ、アフリカ…と様々な文化が出会う「拠点」でもあったザンジバル。各所で、「ザンジバル・ドア」と呼ばれる、重厚で繊細なモチーフを施した美しいドアを見ることができます。写真はヒンドゥー風のモチーフが刻まれたドア。

 こちらはオールド・アラブ砦。18世紀初頭に、この土地で貿易を始めたオマーンが建てたもので、18世紀後半には刑務所として使われていたそう。写真の場所は、1995年から野外劇場として使われていますが、かつては死刑執行が行われていたこともあるそうです。

 アフリカでも随一と呼ばれる美しい海を持ち、ビーチリゾートでも知られるザンジバル。遠浅の珊瑚礁が続き、ご覧のようなエメラルド・グリーンの海がひろがります。

 かつて人々がこのインド洋を渡る際に使ったという、三角帆の「ダグボート」に乗ったり、シュノーケリングを楽しんだり――美しい海を楽しんだ方も多かったよう。