ピースボートバレンタインキャンペーン2007
「女性は産む機械」発言の柳沢厚労省大臣に
抗議のチョコレートを届けました

柳沢厚労相に直径約30cmのハート形チョコレートを贈りました。
 ピースボートでは、「バレンタインキャンペーン2007」として、今年1/27に「(女性は)産む機械、装置…」と発言した、柳沢伯夫厚生労働相宛に、「抗議チョコレート」を贈りました。

 チョコレートは、この日のために、ピースボートスタッフ有志が2日間かけて作ったもので、約3.5kg、直径30cmほどのハート形です。チョコには、『素直に辞めるアナタが好き』の文字と、下記のような「ラブレター」を添え、2月14日、12時に厚生労働省に届けました。
 ホワイトデーには、柳沢大臣からの誠意ある回答を「お返し」としていただきたいと考えています。
以下の「ラブレター」を添えて、チョコレートを贈りました
柳沢厚生労働大臣さま

 今日は待ちに待ったバレンタインデーです。そこで、あなたにお伝えしたかった思いを、チョコレートに添えて告白します。

 あなたは、1月27日、松江市内で開かれた集会中、女性について「産む機械、装置の数は決まっているから」と発言されましたね。まさか、少子化対策や雇用問題、子育て、社会保障などの環境整備を司る厚生労働省、しかも、その最高責任者のあなたが「女性は産む機械」などと言う全く人権を無視した発言をされたのか。いまだに理解に苦しみます。一体、どのような心境で発言されたのか、是非、お話してもらいたいものです。

 あなたの発言に対して、わたしたち日本国民は怒りを持つと同時にあきれ果てました。そして、同時に私たちが選んだリーダーの人権感覚の無さに恥ずかしい思いをしました。海外のメディアは日本の大臣の人権感覚の無さを大々的に報道し、ヨーロッパでは即、国会議員そのものを辞職すべきだという報道も相次いでいます。つまり、国や地域を問わず厚生労働大臣という役職は働く女性の立場を代弁し、性別を問わず仕事と子育てを両立できる、つまり暮らしやすい社会を作るためにあるものだと認識しているのです。本来ならばあなたを擁護するはずの官僚や、自民党や公明党といった政権与党の方でさえ、あなたがこれ以上、大臣の椅子に座り続けることは望んでいないようです。

 あなたは、2007年の念頭、少子化の進行に伴い2050年の労働力人口が4471万人と、05年の3分の2の水準まで落ち込む見通しであると発表されていますね。これは、将来の私たちの生活に直結する重要な問題だと考えています。だからこそ、私たちはこれらの問題をどのように解決していくのか大きな関心を持って国会の審議を見守っています。しかし、国民生活に直結するこれらの重要課題に対して、これ以上、あなたが発言をされても何の説得力もありません。

 柳沢大臣、私たちは一日も早い辞職をお薦めします。私たちは安心して「子育て」や「仕事」「教育」ができる平和で暮らしやすい社会を望んでいます。そして、できることであれば、多くの家族に恵まれ幸せに暮らしたいと考えています。しかし、現実はほど遠く、働く女性の労働条件や格差は広がる一方です。私たちは少しでもこれらの問題が解決されるようにこれからも働きかけをして行きたいと考えています。しかし、その前にまずはご自身の発言内容に責任を取っていただくことを強く要求いたします。

 本日は手作りの抗議のチョコレートを持って参りました。きっと、このお返しは3月14日のホワイトデーにあるものだと思います。あなたが一日も早く辞職され、国民に対して謝罪と反省をすまされた上で、改めて私たちのために一生懸命働いて頂きたいと思います。
2007年2月14日 「産む機械発言」に抗議するピースボート有志より
このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:中原)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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