ヒロシマの悲劇から60年
ニューヨーク・国連本部前で
被爆者・天野文子さんが米国市民に証言、
写真家・福島菊次郎さんの写真展も同時開催。
 NGOピースボートの船は7月20日、1000人の日本人参加者と共に、米国・ニューヨークに滞在しております。昨日、19日は国連本部で行われた紛争予防のための世界会議開幕式に参加し、東北アジアにおける武力紛争予防の礎に憲法9条の存在があるという旨を報告しました。また、世界各地のNGO関係者、および国連関係者を、ニューヨーク市客船ターミナルに停泊中のピースボート船上に招待をしてのレセプションを行いました。

 20日には国連本部前のダグ・ハマーショルド広場にて、60年前にヒロシマで被爆し、その後、世界各地でヒロシマの証言を行っている天野文子さんらが、米国市民を前に、自らの被爆体験を証言し、戦後60年、新たな核拡散の危機にある世情を訴えます。天野さんは2000年には、ヒロシマに投下された原爆の開発者であるフリェス・フィッシャー博士とピースボート船上にて対面を果たしました。

 また、同じ会場では、報道写真家・福島菊次郎さんの写真展も行います。福島さんは戦後、数々の報道写真を発表し、中でも、原爆被爆者の戦後を追った「ある原爆被害者の記憶」は日本の戦後史を語る貴重な資料でもあります。この度、著作「菊次郎の海」の書き下ろしを世に発表されました。今回は福島さんの御好意によってこれらの写真パネルを貸していただき、ピースボート地球一周の船旅の各寄港地で写真展を行うとともに、今回の米国での写真展開催となりました。

 ピースボートは被爆者・天野文子さんの証言と共に、福島菊次郎さんの写真展を米国で開催することで、世界で唯一の被爆体験を持つ日本から、核被害の実態を世界の人々に再度訴えたいと考えております。同時にアメリカの加害性を追及する一方、同じ会場では韓国から御招待した従軍慰安婦の方に、日本国の加害性も同時に語っていただく予定です。これらの証言を基に、世界中の市民にとっての戦後60年を考えてもらうきっかけにできればと考えております。
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