PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.166 7月30日号
先週のピースボート
在ギリシャ・イスラエル大使館でピースアピール――第41回クルーズ
 6月に出航した第41回クルーズは、7月22日、ギリシャはピレウスに寄港。在ギリシャ・イスラエル大使館へのピースウォークとイスラエル政府に向けた抗議アピールをおこなった。
 これは、イスラエル政府が、ヨルダン川西岸地区にイスラエルとパレスチナを分断するための「分離壁」を建設しているというニュースを受けて実施したもの。折しも、洋上ではイスラエル・パレスチナ問題を扱った講座がいくつも開かれていたこともあって、この抗議アピールには一連の講座に参加していた乗船者有志、そして世界の紛争地からピースボートが招いたIS(国際学生)を中心に、約80名が集まった。
 一同は、英語やギリシャ語で「分離壁の建設中止」「すべてのパレスチナ難民の帰還を」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げながら、パノルモ駅から大使館まで約2キロの道のりを歩き通した。また大使館では、イスラエル出身のISダナ・ベーダが、大使館職員に船内で集めた署名を手渡したという。

サッカーチーム「PEACE BALL」が朝鮮高等学校と交流試合
 先月、ピースボートのプロジェクト・ピースボールが「サッカーを通じた『国内』交流」と呼びかけて発足したサッカーチーム「PEACE BALL」。先日の結成式に引きつづき、7月27日に東京北区の朝鮮中・高等学校にて、朝鮮青年同盟の若者たちとの親善試合を開催した。
 当日は、両方あわせて参加者が100人を超えるほどの一大イベントになった。まずは男女混合の12チームに分かれてリーグ戦をおこない、その後は恒例の“焼き肉交流会”に。また、今回の主催者のひとり、チョン・ドゥンチョルさん(朝鮮青年同盟東京本部委員長)からは「いまのような情勢の中でも、市民同士がこういった交流を続けていくことが何よりの力になる」というコメントをいただいたという。
 「PEACE BALL」では今後も、このような「国内」サッカー交流をおこなっていく予定だ。また、チームメンバーも募集している。「PEACE BALL」についてのお問い合わせはピースボートセンターとうきょう(TEL:03-3362-6307、担当:竹谷)まで。


今後のピースボート
「北東アジア非核化」の訴えを国際社会へ――ニューヨーク寄港時に国連へ申し入れ
 現在航行中の第41回クルーズは、8月8日、ニューヨークに寄港する。2泊3日の滞在中には数多くのプログラムが予定されているが、そのなかのひとつとして、国連本部を訪れるプログラムが予定されている。
 これは、日本でも緊張度合いの高まっている「北朝鮮の核問題」をテーマにした洋上プログラムの一環としておこなわれるもの。国連本部では、阿部信泰国連事務次長(軍縮担当)と面談し、かねてからピースボートほか日韓のNGOが共同で提案している「北東アジアの非核化」について、国際社会がもっと関心を持って取り組むよう申し入れをおこなう予定だ。このほかにも、2001年の「9.11事件」の被災地グランド・ゼロ訪問やその遺族たちが結成した「ピースフル・トゥモローズ」との交流、そして翌9日には平和祈念コンサートがおこなわれるという。
 また、この申し入れに向け、リスボン〜ニューヨーク間の洋上において、水先案内人として乗船されるチョン・ウクシクさん(韓半島平和ネットワーク)、パク・チョンウンさん(参与連帯・平和軍縮センター)、河辺一郎さん(国連専門家)、天野文子さん(平和活動家)、そして川崎哲(ピースボートスタッフ)による洋上非核フォーラムも開催される予定だ。
 これら一連のプログラムに関するお問い合わせは、ピースボート事務局(TEL:03-3363-7561、担当:中原)まで。

「世界社会フォーラム」セミナーを開催
 12月に出航する第44回地球一周クルーズの寄港地、インド・ムンバイ。ちょうど寄港時には、ムンバイで世界各地からNGOや市民たちが集まる「世界社会フォーラム(WSF)」が開催される。
 「WSF」とは、毎年スイスのダボスでおこなわれる「世界経済フォーラム」に対抗し、いわゆる先進国や多国籍企業が主導する「グローバリズム」への反対を訴えることから始められた、市民やNGOによる国際会議。初めてのアジアでの開催となる来年に向け、日本でも先日、ピースボートやATTAC-JAPANなどが中心となって準備会を発足したばかりだ。そのWSFの準備のため、タイ・インドなどを中心に活躍する国際NGO「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」のワルシャ・ラジャン・ベリーさんが来日される。そこで急遽、彼女を招き、WSFに向けたセミナーを開催することになった。
 ワルシャさんは、WSFでおこなわれる「ユースフォーラム」の中心メンバー。現在、先進国を中心に進められている「グローバリゼーション」に対抗する世界各地の動きについて、彼女自身の体験をもとに語っていただく予定だ。セミナーの開催日時・場所は以下の通り。
日時:7月31日(木) 18:30〜20:30
場所:ピースボート事務局 / 参加費:無料(要予約)
お問い合わせ:ピースボート事務局(TEL:03-3363-7561/担当:山本)

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