PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.112 5月1日号
先週のピースボート
パレスチナ「平和人権監視団」が帰国
 4月30日、「平和人権監視団」としてパレスチナを訪れていたスタッフ6名が帰国した。
 この人権監視団派遣は、イスラエル軍による侵攻が続くパレスチナの、さらに詳しい状況を把握し、世界へ向けて情報を発信していくことを目指してのもの。メンバーは、ヨルダン川西岸のラマラ、イスラエル軍による虐殺が報じられたジェニンなど、パレスチナ自治区の町を訪れ、医薬品などを届けるとともに、現地の人々からの貴重な聞き取り調査を行った。
 この調査の内容は、今後ホームページなどを通じて報告予定。また、監視団に参加したスタッフによる報告書の緊急発行も検討している。

東京・大阪で「パレスチナ・ピースウォーク」開催
 4月29日、ピースボートと他12団体の共催による、イスラエルの軍事行動への抗議アピール「パレスチナ・ピースウォーク」が開催された。
 これは、これまでピースボートや他のパレスチナ支援NGOなどが行ってきたイスラエル政府への抗議行動に続くもの。「まずは市民からイスラエルの軍事行動にNOの声をあげよう」という呼びかけのもと、集合場所となった東京・代々木公園に1500人が集い、周辺を1時間近くかけて「ウォーク」した。中には、在日パレスチナ人のグループや、「たまたまビラをもらって」という若者の姿も。翌々日に出航する第37回ピースボート「地球一周の船旅」に国際学生として乗船するパレスチナ出身の若者、ヤザン・アルカリリさんも登壇し、「わたしたちは、誰にも殺されたくない。誰のことも殺したくない」と訴えた。
 また同日、大阪でももうひとつの「パレスチナ・ピースウォーク」が市内で実施され、こちらには500人が参加。東京とあわせて2000人という、パレスチナ支援の「デモ」としては、記録的な人数の参加となった。

韓国・釜山「先遣隊」が帰国
 4月30日、今夏の第38回クルーズで寄港予定の韓国・釜山を「先遣隊」として訪れていた、スタッフの木瀬貴吉、柳雪枝が帰国した。
 釜山へは、1991年の「南北コリアクルーズ」以来、11年ぶりの寄港となる。今回の「先遣」では、その訪問に向けてのプログラム企画などを現地NGOとともに行った。現在、地雷に囲まれた通信施設や町の中心にある兵站基地など、在韓米軍とかかわりの深い場所をめぐり、韓国と米軍との関係について考えるコース、朝鮮民主主義人民共和国の子どもたちに粉ミルクを贈ろうと募金活動を続けている学生たちといっしょに釜山の町を散策し、南北コリアの統一についても語り合おうというコースなどを計画している。

仙台駅前で「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」実施
 「アフガニスタンの地雷原から地雷を撤去して、子どもたちが自由に使えるサッカー場をつくろう」――そんなプロジェクトを進めているP-MAC地雷撤去支援プロジェクトが、4月28日、宮城県・仙台市での募金活動を行った。
 P-MACは、1998年からカンボジア、モザンビークなどの地雷撤去支援を続けており、その資金集めのための「100円キャンペーン」と題した募金活動を各地で行っている。今回は、地元在住のボランティアスタッフが参加しての、仙台では初の募金活動となった。
 この日集まった約4万円の募金は、現地NGOを通じて、アフガニスタンの地雷撤去とサッカー場建設の資金に充てられる。今後も、地元スタッフを中心に、仙台や周辺都市での募金活動を続けていく予定だ。


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