PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.86 8月8日号
先週のピースボート
ピースボート・UPA援助チームがベトナムへ先遣隊を派遣
 7月24日から31日まで、ピースボート・UPA援助チームの沼沢敬(20)と安藤悠一(20)が、援助物資に関する現状調査のためベトナム・ダナンを訪れた。
 ピースボートでは1994年から、9度にわたってダナンに寄港。日本中に呼びかけて集めた自転車や車椅子などの援助物資を船に積み込んで届けてきた。今回の先遣は、これまでに届けた物資がどのように使用されているかを調査し、今後の援助活動に役立てていこうという目的で実施されたもの。ダナンでは受け入れ団体の「ベトナム青年連盟」を、古都の町として有名なフエでは、ストリートチルドレンのための施設「フエ子どもの家」を訪問した。
 詳しい報告はホームページ(http://www.peaceboat.org/project/aid/)でも報告予定。今後はこの報告を受け、35回以降のクルーズに向けて物資の収集を呼びかけていく。

「靖国公式参拝」に反対する市民集会にピースボートが参加
 8月2日、東京・永田町の衆議院第二議員会館にて、小泉純一郎首相が「8月15日に靖国神社に公式参拝する」としていることに反対する市民集会が開催され、ピースボートからもスタッフの櫛渕万里らが参加した。
 これは、NGO平和遺族会全国連絡会と日本キリスト教協議会(NCC)の呼びかけによるもので、ほかにVOW−NET、憲法9条を考える会など約15団体が参加。同日午前には、「首相の公式参拝に反対する」などとした申し入れ文を届けるため、首相官邸へ向かったものの、首相は姿を現さず、「申し入れ」は果たせなかった。この経緯を報告する記者会見のあとに集会が行われ、参加団体がそれぞれの立場から発言。櫛渕もこれまでアジアの国々を直接訪れてきたピースボートの活動にふれ、「小泉首相の行動は、アジアの国々と日本の、未来の関係を壊すもの」と述べた。

「世界の国々へ楽器を届けよう」――世界アマチュアオーケストラ連盟と協力へ
 7月31日、南アフリカ・ヨハネスブルグ近郊にある旧黒人居住区・ソウェトにある音楽グループ、「アフリカン・ユース・アンサンブル」から2人のチェリストが来日した。
 「アフリカン・ユース・アンサンブル」は、音楽を通じて若者たちを暴力や麻薬などの犯罪から遠ざけ、夢を持って生きられるようにしようと、アパルトヘイト廃絶前の1987年から活動を続けているグループ。子どもたち、若者たちが集い、バイオリンやチェロなどのクラシック音楽を学んでいる。ピースボートは1999年からこのグループと交流し、日本中に呼びかけて集めた楽器を届けるなどの活動を続けてきた。今回は、名古屋で開かれるアマチュア音楽家の祭典「国際アマチュアオーケストラフェスティバルin名古屋2001」に参加してもらおうと、ピースボートがダリ・シャンゲラさん(26歳)とンテゲ・マラカネさん(23歳)の2人を招待したもの。
 2人は、8月1日に東京・高田馬場のピースボート事務局にて、ミニコンサートを開催。翌日名古屋入りし、4日に開催されたコンサートに参加した。
 また、これと並行して開催された、今回のフェスティバルを共催する「世界アマチュアオーケストラ連盟」国際会議にも、ダリ・シャンゲラさんが参加。ここでの話し合いを受け、今後世界アマチュアオーケストラ連盟で、楽器を必要とする国々に贈るための楽器を集めるための呼びかけをしていくことが決まった。ピースボートでは、集まった楽器を南アフリカをはじめ寄港する国々へ届けるなどの形で、協力を進めていく。


今後のピースボート
環境NGO「地球の友ジャパン」による環境セミナーを実施
 ピースボートでは、環境NGO「地球の友ジャパン」との協力により、地球温暖化など環境問題に関する連続セミナーを実施する。
 現在のところ第2回までを予定。いずれも会場はピースボート東京事務局、受講料は無料。お問い合わせはピースボート国際部(TEL:03-3363-8047、担当:ハナ・ヨンゲピアー)まで。

第1回〜地球温暖化とマーシャル諸島〜
日時:8月10日(金)19:00〜22:30
講師:中島 正明(地球の友ジャパン)

第2回〜環境問題とあなたのおカネ〜
日時:8月17日(金)19:00〜22:30
波多江 秀枝 (地球の友ジャパン)

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