PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.78 5月27日号
先週のピースボート
33回クルーズ乗船の国際奨学生らが小泉首相に申し入れ 「憲法9条を変えないで」
 5月21日、翌日出航の第33回ピースボート「地球一周の船旅」に乗船予定の「国際奨学生」4名が、内閣府を訪れ、「人類の財産ともいえる日本国憲法9条を変えないでほしい」などとした、小泉純一郎首相宛の申し入れ書を提出した。
この4名は、セルビア人学生のアレクサンドル・リスティックさん、イスラエルのNGOで活躍中のケレン・アッサフさんら、世界の「紛争地」を故郷とする若者たち。22日に出航する第33回ピースボート「地球一周クルーズ」に、洋上で開講される「地球大学」奨学生として参加するため、18日に来日した。今回の「地球大学」では、国際奨学生それぞれが経験した紛争を分析するとともに、紛争予防のための平和教育プログラムを作成することを目指している。この「申し入れ書」提出も、奨学生の中から「平和憲法を変えることは、ナショナリズムの高揚につながり、私たちの故郷で起きた過ちを繰り返すことになる」という意見が出たことがきっかけで生まれたアイデアだ。

第33回ピースボート「地球一周の船旅」出航
5月22日正午、横浜港新港埠頭から、第33回ピースボート「地球一周の船旅」が出航した。
客船オリビア号(150,65トン、ウクライナ船籍)に乗りこんだ参加者は約460名(神戸港から約180名が乗船)。埠頭には友人や家族など、見送りの人たちが大勢駆けつけ、紙テープを投げてしばしの別れを惜しんだ。恒例となった、陸側と船側でマイクを回しての出航式には、水先案内人としておなじみの朝日新聞記者・伊藤千尋さんや、在日キューバ大使館参事官の姿も。
オリビア号は、23日午後には神戸港に入港。同日夜に神戸を出港したあとは、香港、ベトナム、ケニア、エジプト、クロアチア、イタリア、キューバ、メキシコなど、19の寄港地を訪問する。横浜へは8月25日に帰港予定だ(神戸港へは26日)。

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