武器ではなくて100円を下さい。
私たちがアフガニスタン・カブールへ直接届けます。
〜アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン〜

国際交流団体ピースボートでは、98年のカンボジア訪問以来、世界中の紛争国で地雷除去を行っているNGOへ、日本で集めた「地雷をなくそう100円キャンペーン」基金を送り、カンボジア、モザンビーク、旧ユーゴ、韓国などの国々を応援してきました。これは、世界中に埋まる地雷の除去費用は、日本人だれしもが持っている100円玉一枚でおよそ1平方メートルの土地の地雷除去が可能であるからです。

本日、PKO協力法の改正がなされ、アフガニスタンに自衛隊を派遣する動きが強まっています。アフガニスタンには全世界に埋まる地雷の10%、およそ1000万個の地雷が埋まっている言われています。政府は改正の言い訳として、この地雷除去を挙げ海外派遣を進めています。しかし、部隊が地雷原を突破するために用いる「戦略的地雷除去」では、民間人が安心して暮らせる土地を提供することはできません。いまアフガニスタンをはじめとした紛争国に求められているのは、「人道的地雷除去」なのです。100%の確率に近い地雷除去技術が必要とされているのです。現在の自衛隊の持つ技術で、アフガニスタンに自衛隊を派遣しても、安全な土地を提供するどころか、地雷除去後も残存する確率が高く、帰環した人々を新たなる危険にさらすことになりかねません。

そのような、形にこだわった「国際貢献」よりも、現地で除去活動を専門的に行っているNGOをサポートし、小泉純一郎氏が国会の答弁にて残した名言通り「民間にできることは民間で」を実行することが、私たちに求められていることではないでしょうか。憲法9条の存在を無視し、まともな論議もなく自衛隊を海外派遣するのではなく、市民の手による国境を越えた人道支援こそ今必要なのです。

そこで、ピースボートではアフガニスタンへむけて「地雷をなくそう100円キャンペーン」を立ち上げました。いま日本では100円ではジュースも買えません。しかし、アフガニスタンの人々に安全な土地を提供することができます。集めた基金は1月末、カブールにて活動をするヘイロートラスト(英国NGO)、NGOオマール(カブール本部)に直接届けに行きます。
つきましては、以下の日程にて、この100円街頭募金活動をおこないます。なお、アフガニスタンに埋まっている同型の旧ソ連製地雷も展示して道行く人に呼びかけます。また、在日アフガニスタン人の方も参加を予定しております。そして、近日中に防衛庁にも申し入れに行きたいと考えております。 お忙しいかとは思いますが、ご協力いただければと思います。

2001年12月12日(水)12:00〜 新宿駅東口・ALTA前にて

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