PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.56 10月23日号
先週のピースボート
第30回ピースボート「南十字星クルーズ」が帰港
 10月14日、第30回ピースボート「南十字星クルーズ」が、東京・晴海港に帰港した。
 帰港日には、土曜日ということもあってたくさんの人たちが出迎えに駆けつけた。1ヵ月半の航程を終えて戻ってきた約400人の乗船者は、すっかり寒くなった久しぶりの日本に身をすくめながら、家族や友人との再会を喜び合っていた。

第31回ピースボート「地球一周の船旅」が出航
 10月18日、第31回ピースボート「地球一周の船旅」が出航の日を迎えた。
 出航式には、訪問国のひとつであるキューバやペルーから、在日本の大使や公使が駆けつけ、スピーチを披露。また、アンデスの民族音楽を演奏するグループも登場し、ケーナやチャランゴなど、中南米独特の楽器を使って、「コンドルは飛んでゆく」などお馴染みのメロディで出航を彩った。
 今回の乗船者は約500名。約3ヶ月、台湾、ベトナム、エリトリア、インド、イスラエル・パレスチナ、スペイン、キューバ、ペルー、イースター島など16ヶ所をめぐり、来年一月に晴海へと帰港する予定。

作家の灰谷健次郎さんが「水先案内人」として乗船
 第31回ピースボート「地球一周の船旅」には、「兎の眼」「天の瞳」などの著作で知られる作家の灰谷健次郎さんが、「水先案内人」として乗船。東京から台湾までの短い区間ながら、かつて教師として、そして作家として出会った子どもたちの話や、沖縄・渡嘉敷島での自給自足生活についてなどの講座を開講し、大好評を得た。

パレスチナからのゲストが緊急来日、地球一周クルーズ乗船へ
 10月16日、争いの続くイスラエル・パレスチナから、パレスチナ人ゲストが来日、記者会見とともにピースボート東京事務局での緊急報告会をおこなった。
 西岸地区ビルゼート大学で歴史学の教授をつとめるアルバート・アガザリアン氏がその人。パレスチナ人ながらヘブライ語も流暢に話すアガザリアン教授は、イスラエル・パレスチナ和平問題の専門家として知られる。来日翌日の17日に開催した緊急報告会でも、「文化の多様性」の重要さと、和平に向けた対話の必要性を強調した。
 18日からは、「専門家の立場から、平和のためのメッセージを伝えたい」と、ピースボート「地球一周クルーズ」に乗船。現在、船内で連続講座を開講している。

台湾で元「従軍慰安婦」女性らとの交流会を実施
 第31回クルーズでは、10月21日に寄港した台湾で、第二次世界大戦中、日本軍の「従軍慰安婦」にされたという女性たちとの交流会を開いた。これは、台湾の元「従軍慰安婦」女性らの支援活動の中心的存在になっている弁護士・王清峯さんの協力で実現したもの。会場には元「従軍慰安婦」女性3名が来訪、ピースボート参加者に自らの体験を語り、王さんも加わっての交流会となった。
 また、別のグループは、台湾の民主化活動家らとの交流会に参加。長く野党として民主化運動にかかわり、現在台湾総統府国策顧問をつとめる陳少廷氏をはじめ、現役学生を含む約10名の民主化活動家が、現在の台湾とその民主化の状況について語った。


今後のピースボート

日本外国語専門学校から「ボランティア実習生」が参加
 ピースボート東京事務局では、来年2月まで、高田馬場にある日本外国語専門学校国際ボランティア科の学生2人を、「ボランティア実習生」として受け入れることを決定した。
 これは、同校の学習プログラムの一環として定められているもので、生徒が希望するNGOなどに一定期間ボランティアとして参加し、その活動を記録した日誌を提出することで単位が認定される。今回、2名の学生が研修先としてピースボートを選び、受け入れが決定した。学生たちは、今月から東京事務局でクルーズの準備や援助活動などにボランティアとして参加する。

フォトジャーナリスト長倉洋海さんの講演会を開催
 ピースボートは11月3日(休)、青山のドイツ会館・OAGホールにて、フォトジャーナリスト・長倉洋海さんの講演会『一人のカメラマンが追いつづけた二十世紀〜アマゾン、イスラム、そしてコソボ』を開催する。
 長倉さんは、アフガニスタン、南アフリカ、アマゾンなどに暮らす人たちの姿を捉えた写真で知られるフォトジャーナリスト。ピースボートにも、「水先案内人」として何度も乗船している。今回は、写真のスライド上映を交えながら、約20年にわたって長倉さんが見つめてきた「世界」の姿を語っていただく。
 参加希望者は、ピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:櫛渕・田所)まで電話予約を。

一人のカメラマンが追いつづけた二十世紀〜アマゾン、イスラム、そしてコソボ
2000年11月3日(休) 18:30〜
場所:ドイツ会館・OAGホール(地下鉄青山1丁目駅下車)
参加費:1000円  ※第32回ピースボート「地球一周の船旅」申込者は参加費無料。

ピースボートスタッフによる茶話会「ベトナムの楽しみ方」を開催
 10月28日(土)17時半から、東京・高田馬場のピースボート事務局にて、ピースボートスタッフ木瀬貴吉による茶話会「ベトナムの楽しみ方」が開催される。木瀬は、1992年に実施された「黄金アジアクルーズ」以来、8年にわたってベトナム担当をつとめているスタッフ。今回は、来年1月からの第32回ピースボート「地球一周クルーズ」でのベトナム寄港に向けて、ベトナムの魅力とその楽しみ方について語る。
 事前の予約、参加費は不要。また、32回クルーズ申込者以外も参加できる。

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