PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.22  11月8日号
先週のピースボート
シンガポールで日本占領時代の史跡を探訪
 ピースボートのオリビア号は、10月27日、シンガポールに入港。あいにくの雨模様だったが、乗船者は4つのオプショナルツアーにわかれて陸上行動をおこなった。約50名が日本軍が占領したいわゆる「昭南島」時代を検証するいくつかの史跡を、シンガポール大学講師のライ・ア・キョウさんの案内で巡った。1942年のシンガポール陥落の歴史をたどるために、英軍の当時の司令部跡や第二次大戦中に日本軍と戦った連合軍兵士の記念墓地、日本軍に虐殺された華人たちの慰霊碑などを訪れ、緑あふれる公園都市の違った側面にふれた。また、約30名のグループは、高層マンションに住むシンガポール人のふつうの家庭を訪問し、交流を深めた。とくにマレー人のお宅では、家人が民族衣装で着飾って歓迎し、参加者に手作りのお菓子をふるまった。
  
エリトリアに入港
 11月8日、ピースボート「北回り地球一周クルーズ」は、アフリカの小国エリトリアに立ち寄った。1995年の初訪問以来、ピースボートはエリトリアと独自の民間交流を築きあげてきており、今回も足踏みミシンを女性団体に届けた。ピースボートはこの後、11月11日にスエズ運河を通過し、同日深夜、エジプトのポートサイド港に寄港する予定。

ベトナム「子どもの家」を支える会の小山事務局長が講演
 ベトナム中部のフエ市内で路上生活する子どもたちのための共生施設を運営する小山道夫さんの講演会が、11月8日午後6時半から、東京・高田馬場の新宿リサイクル活動センターにて行われた。
 小山さんは、6年前にフエ師範大学で日本語教員として教鞭をとっていた頃より、街に暮らす子どもたちの支援活動を開始し、市内に「子どもの家」を開設した。ピースボートでは、97年から「子どもの家」をサポートする活動を始め、今秋10月からのクルーズでも、現地を訪れ、子どもたちとの交流会をもっている。  また、次回クルーズ(2000年1月出航)では、小山さんと、子どもたち(二名)を船上に招くことになった。  なお、講演会の中で、小山さんは、11月2日からベトナム中部を襲った大水害についても報告をされ、子どもの家の一階部分が水没するなどの大きな被害が出たとのことだった。現地の報道では、すでに400名の死者が出ているとの情報もあるが、確認が取れず、関係者に不安が広がっている。


今後のピースボート
2000年5月からの新「地球一周クルーズ」発表!
 ピースボートでは、来年5月から90日間をかけて、地球を一周する新たな航程のクルーズを発表した。現在、航海中の第26回および来春出航の第27回の各地球一周クルーズを経て、通算で10回目の地球一周クルーズとなる。この記念クルーズの航程は、以下のとおりで、2000年5月22日から8月19日の間に実施。使用する客船は、現在チャーター中の「オリビア号」で、参加費は98万円から348万円となる。
 90日間で16の国を巡るが、途中いったん下船してガラパゴスを訪れるツアーなども用意されている。
 すでに受付を開始している。詳しい資料はピースボート事務局までご請求を。このクルーズの旅行説明会も今月の下旬から東京、大阪、名古屋、福岡、札幌などで、おこなわれる。

●寄港地 東京/香港/ダナン(ベトナム)/シンガポール/セイシェル/モンバサ(ケニア)/マッサワ(エリトリア)/スエズ運河/ポートサイド(エジプト)/アシュドッド(イスラエル)/ピレウス(ギリシア)/ドブロブニク(クロアチア)/チビタベッキア(イタリア)/ラスパルマス(スペイン)/ハバナ(キューバ)/パナマ運河/アカプルコ(メキシコ)/バンクーバー(カナダ)/ペトロパブロフスク・カムチャツキ(ロシア)/東京

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