 |
いまも日本と正式な国交はないままの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)。小泉首相の訪朝が伝えられたのは、奇しくもこのクルーズが東京・晴海に帰港した8月30日だった。
首都のまち平壌を訪れての、家庭訪問、農村見学、そして戦争体験者や日本語を学ぶ学生たちとの交流――ニュースでは伝わってこない「北朝鮮」を垣間見た。
|
 |
 |
ワールドカップ共催を機に、日本との民間交流も盛んになりつつある大韓民国(韓国)。古くから港町として賑わう釜山を訪れた。学生たちの家でのホームステイ、数々の文化史跡巡り。そして、在韓米軍の基地をめぐり、基地撤退を求める地元グループ主催のアピールにも参加。硬軟とりまぜて「韓国」を知る2日間になった。
|
 |
 |
かつて「日本」の一部として支配を受けた歴史を持ちながら、ほとんどその地の「いま」は伝わってこないサハリン。SLに乗って州都ユージノサハリンスクに向かい、家庭訪問やサッカー交流を楽しむとともに、戦後日本によって異郷の地に取り残された「忘れられた」サハリン在住コリアンたちとの交流も。この地がたどった半世紀の歴史に思いをはせた。
|
 |
 |
最後の寄港地となった「北方四島」のひとつ、国後島。豊かな自然に囲まれてランチを楽しんだり、島の人たちとの交流会を開いたり。2002年春に突如その名前が知られるようになった「ムネオハウス」に宿泊したグループも。夕方からは交流フェスティバルを開催、歌あり踊りありの賑やかな宴を楽しんだ。
|
 |