援助で飢える第3世界/田中優(環境NGO「市民フォーラム2000」共同代表)
地球大学シリーズ講座・環境シリーズ「21世紀の環境」全3回の2回目。今「途上国」で起きている問題と「援助」との関係を、環境専門家、田中優さんがスライドを交えて語った。
「第1回の講座で、新品を使い捨てにした方がコストが安いためリサイクルができないという話をしました。では、新品はなぜ安いのでしょうか?
アルミを例にとってみると、安いアルミのほとんどはブラジルかインドネシアから輸入されています。アルミを作るには膨大な電気が必要ですが、その電気はダムによって発電されています。では、そのダムはというと、日本のODA(政府開発援助)の資金援助によって建設されているのです。
日本のODAの資金援助の3分の2は貸し付けですから、アルミを輸入しても支払い分は結局、貸し付けの返済金として日本に戻ってきます。つまり、日本のODAは途上国の資源を安く奪ってくる仕組みを作り出しているのです。
それでは、ODAの資金源が何かご存じでしょうか? じつは、郵便貯金や年金、簡易保険などがその資金源です。
これらがODAの資金となり、「途上国」を追いつめる原因になっています。みなさんがこれからそれらの国を訪れる時には、日本のODAや郵貯などがその国にどういうことを引き起こしているのか見る目を養ってほしいです。」
(菅井)
ピースボード
ついにサービス開始となった「洋上衛星メール・ピースボード」。
インターネットを利用した「掲示板」サービスで、参加者が地球一周しながら日本にいる家族や友人とリアルタイムでメッセージのやりとりができるというもの。陸上からの書き込みは一日に100件を越えるとあって、船内の参加者たちも自分宛のメッセージ確認が欠かせなくなっている。もちろん船内からの書き込みも盛んで、普段パソコンを使わない参加者も担当スタッフの丁寧な指導で旅の楽しい様子を伝えているようだ。
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