2月14日  ▼1日水案 原武さん「80ヶ国を旅した旅人人生」
これまでこの船には「水先案内人」の方々が数多く乗船し、さまざまなお話をして下さった。が、実は今こうして乗船している参加者にも、いろんな面白い経験を持っている方がたくさんいるのでは?と企画されたのが「1日水案」なるこの企画。乗船者の中から毎回1人が「水案」として登場し、自らの体験などを語るというものだ。第一回目の「水案」は、1970年にアフガニスタンのヒンドゥクーシュ山を登頂したのをきっかけに、海外旅行に取りつかれてしまったという原武さん。
たとえば1980年にはアフリカ旅行に出かけた。サハラ砂漠の横断とナイル川下りが目的だったのに、それだけに収まらず、気がつけば1000日間もの旅になり、帰国まで3年弱の月日が流れていたという。
「当時のナイロビは、今のように『危険な街』という印象はなく、むしろ治安が安定し、女性が優しく、食べ物が豊富というバックパッカーにとって『オアシス』のような街でした。キリマンジャロ登山に挑戦したこともあったのですが、クレーターからご来光を拝んだところでみんなが帰り始めたので『ここが頂上か』と勘違いして引き返してしまいました。ところが後で、頂上は別にあったことを聞かされ、それが今でも心残りですね。」
見ず知らずの人の家にホームステイさせてもらったり、ビザの手続きや入国審査で係員に賄賂をとられたり、その「体験」は悲喜こもごも。「過ぎてしまえば、全部イージー(簡単)に感じられるのだとか。この「1日水案」企画は今後も続いていく予定。さて、今後はどんな「水案」が登場するだろうか?
(石橋)
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