6月20日〜22日、ブラジルのリオデジャネイロにて国連持続可能な開発会議(リオ+20)が開催されます。
福島第一原発の事故は、日本の人々に多大な苦難をもたらしたのみならず、地球全体にわたって放射能汚染を広げました。持続可能な未来を話し合うこのたびの重要な国際会議にて、日本は福島の経験を世界と共有し、その教訓を踏まえた議論が行われるよう情報を正しく伝える責任と義務があります。市民社会としてその責任を果たし、原発事故の被害の現状を世界に伝え、原発のない未来に向けたメッセージを発信するため、ピースボートをはじめとした複数団体の協力のもと、県内の市民活動グループのメンバーらが福島から参加します。
※リオ+20におけるピースボートの声明文「福島に学び、核のない自然と共生する発展を」
協力団体:
ピースボート、地球サミット2012JAPAN、アースデイ東京、ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン
現地活動概要(予定) |
6月16日 10:30〜12:00
日本の官民協働サイドイベント「ジャパンパビリオン」枠内にて |
場所 |
Athlete's Park |
タイトル |
「地域活性化や持続可能な開発、グリーン経済に貢献する有機農業:福島の事例から」 |
主催団体 |
福島県有機農業ネットワーク、一般財団法人CSOネットワーク |
協力団体 |
ピースボート |
※この企画はA SEED JAPAN、CSOネットワークの協力のもとで現地入りする2名の福島出身有機農家とともに発言を行います |
6月16日 13:15〜14:45
ブラジル政府貸与スペースにて |
場所 |
Arena da Barra, Auditorium ARN-2 |
タイトル |
A Future with Sustainable Energy - voices from Fukushima
(「福島からの報告〜持続可能なエネルギーでつくる私たちの未来」) |
主催団体 |
ピースボート |
6月18日 19:30〜21:00
国連公式サイドイベントにて |
場所 |
RioCentro T-2 |
タイトル |
Voices from Fukushima: Sharing Lessons for Global Sustainability
(「福島の声を世界へ〜持続可能な社会づくりのために」) |
主催団体 |
ピースボート |
6月18日 10:00〜11:00
サステナブル・ダイアログ(ブラジル政府主催の市民との対話) |
場所 |
RioCentro |
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エネルギーをテーマに話し合うセッションにピースボート川崎が参加 |
6月21日 16:30〜18:30
ピープルズサミット会場内 |
場所 |
t1d, Dragao do Mar |
タイトル |
Voices from Fukushima: Sharing Lessons for a Nuclear Power Free World
(「福島の声を世界へ〜原発のない世の中をつくるために」) |
主催団体 |
ピースボート |
6月22日 9:00〜11:00
ピープルズサミット会場内 |
場所 |
t1d, Dragao do Mar |
タイトル |
Voices from Fukushima: Sharing Lessons for a Nuclear Power Free World
(「福島の声を世界へ〜原発のない世の中をつくるために」) |
主催団体 |
ピースボート |
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現地からの発信予定 |
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参加者プロフィール |
佐藤健太(さとうけんた)【負げねど飯舘】
福島県飯舘村出身の30歳。2011年3月11日の震災と東京電力福島第一原発事故後、村が放射能で高濃度に汚染されたことを知り、子どもや若者を早急に避難させるよう求めてツイッター等で国内外に訴えかけ続けた。4月末、「計画的避難」開始前に、村の若者と年輩者が協力して立ち上げた「負げねど飯舘!!」の発足にかかわった。
村民の将来の健康や生活を守るために事故後の行動や健康・生活の記録を残そうと作成した「健康生活手帳」は他の自治体でも利用されるに至っている。昨年11月に福島大学で行われた「ふくしま会議」の事務局長もつとめた。「負げねど飯舘!!」常任理事。福島県商工会青年部連合会理事。
「私たち大人が今、次の世代、そのまた次の世代に何を残すべきなのかを考え活動している。わくわくする世界を皆の手で!」 須藤栄治(すどうえいじ)【つながろう南相馬】
福島県南相馬市出身の39歳。高校卒業後、定職に就かず東京、北海道とフリーター季節社員として働く。1995年に地元に戻り、母親が経営する飲食店で働き始め、2004年に事業を継承し代表になる。昨年の東日本大震災後の4月20日、“ありがとうから始めよう!"をキャッチフレーズに「つながろう南相馬!」を結成。地元商店街に「人間復興
ふるさと再生 “ありがとうから始めよう!"」
「こころはひとつ! ふるさと再生! 子どもたちに未来を!と掲げた二枚一組ののぼりを掲げる活動を行った他、今年2月、震災以降に立ち上がった15の市民団体と共同で市民による未来への対話の場「南相馬ダイアログ」を開催。現在は、その時の対話から生まれた子どもたちの遊び場作り「みんな共和国」の責任者も務める。 高村美春(たかむらみはる)【つながろう南相馬/花と希望を育てる会/NPO実践まちづくり】
南相馬市に暮らす男の子三人の母親。震災前は市内で老健ホームで介護職をつとめる。2011年3月11日直後は子供たちを埼玉へ避難させ自身は県内を転々と避難した。3月末には自宅に戻り南相馬ボラセンにて2か月活動後、ボラセンではできないボランティアをと任意団体「花と希望を育てる会」を設立するも、5歳の末子のため山形市にて借り上げ住宅を借り、南相馬と山形市との往復生活を送る。NPO法人「実践まちづくり」にも所属しながら仮設支援を行い、任意団体「つながろう南相馬」にて「南相馬ダイアログ」等のイベントを行う。2011年には認定NPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」理事長鎌田實氏と出会い、ガラスバッチ支援のお手伝いや母親目線の「25年後のチェルノブイリ」を視察した。現在は「語り部」として原発事故の悲痛を訴える。環境省による「原子力被災者等の健康不安に関する有識者懇談会(仮称)」委員。
本間美雪(ほんまみゆき)【福島大学学生】
福島大学行政政策学類、地域と行政専攻の大学2年生。震災後、福島大学災害ボランティアセンターに登録、積極的にボランティア活動に参加している。とりわけ「足湯」ボランティアの一員として、避難先で暮らす人々などと触れあい、話し相手となるとともに、利用者同士が集まる交流の場づくりにも貢献した。現在も地元福島の学生を主体としたボランティア活動を主に仮設住宅などで継続している。震災以降、これまでに名古屋、京都、ドイツなど、国内外で福島の現状を伝えるとともに、ボランティアの報告をする活動を行ってきた。今年に入ってからは、福島県知事にドイツ訪問の報告を行った。
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