船内ニュース
8月30日 奪わないで!命の糧/松井健一(カナダブリティッシュコロ ンビア大学講師)
 先住民族に関する講座が大人気、松井健一さんの最終講座。今回は「食」の観点から、マシュー・アンドリューさん、計良光範さんを交えてお話をされた。
松井健一さん
「カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の先住民族は、はるか昔から鮭を主食として生活してきました。しかし、すべての漁業が漁 業省の管理下におかれてから、政府の許可なしでは漁が出来なくなりました。
 現在、先住民族の漁業権も憲法で認められているにもか かわらず、漁業期間や売買が制限されています。主食を奪われることは衣食住の生活様式を壊され、ひいては先住民族アイデンティ ティも奪われることになるのです。」

計良光範さん
「鮭や鹿肉を主食としてきたアイヌ民族も、同様の問題を抱えています。子どもの頃から漁や狩りをして、その場で解体して食べるこ とで命というもののありがたさを学んできたのに、そういった機会も奪われるのです。」
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