9月28日  ▼日本のODA(政府開発援助)と環境問題/神戸俊平(獣医)
ケニアで獣医として活躍しながら、NGO活動を続ける神戸さん。今回の講座では、ケニアで日本のODA(政府開発援助)がどのように行われているのか、またそれによる環境への影響についてをお話ししていただきました。生徒役の“いたる君”をゲストに迎え、「彼の理解がみんなの理解」として、個別授業風の、内容をかみ砕いた分かりやすい講座となりました。
「政府開発援助といっても、どのように使われているかを知っている方は少ないと思います。その一つの例として、現在、ケニアで建設途中のダムについてお話します。
ソンドミリュー・ダムの建設は川の水を8km離れた丘の上にトンネルを通して運び、そこで200m下に水を落とすことによって60MWの電力を作るというものです。ところが、ダムの建設には多量の土砂・木材が必要となり、木材の切り出しにより、砂漠化につながる表土流出がおこります。川のそばに生息する動物に対する影響も考えられます。
また、環境だけではありません。ダム建設のため、ケニアは総工費200億を日本から有償で借りているのです。しかもダム建設を行うのは日本企業であり、簡単に言ってしまえば海外で公共事業と銘打って、日本の建設企業が儲けているということなのです。この借りたお金は、10年後に3パーセントの利子を付けて日本へ返済する事になっていますが、果たしてケニアに返済能力があるのかということも大きな問題となっています。」
(万木)
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