12月15日  ▼船内トピックス
総勢70名のキャストメンバーによるミュージカル、「A Common Beat」の船内初公演。
世界各地の文化に根ざした彩り豊かな歌や踊りで構成されたこの物語では、互いの違いを受け入れあい、共に生きる喜びを分かち合うことで開かれる未来が描かれる。「文化やバックグランドが違っても、誰もが共有できる1つのビート(A common Beat)がある――」。
コミカルな動きで笑いを誘ったのが、「世界」をアフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカの4大陸に隔てる3名の「ボーダーガード(国境警備隊)」。人々が国境を越えて交わるのを食い止めようとするのは、彼らなりの「平和」を守るため。しかしこの後、その考え方に変化が現れてくる。
大きく、そして力強いアフリカのダンス。それぞれの大陸が独自の音楽やリズム、ダンスをアピールしてゆく。大陸ごとに踊りが違うのはもちろん、インドならば神秘的な微笑みを、ロシアならば優雅な微笑みを浮かべているかのように、その表情までもが何処か違って見える。
他の大陸の存在に気づき始め、そして、自分とは異なる装いや挨拶、ダンスに興味を持つ一部の人々。すると生まれる縄張り意識や様々な欲望。そして、争いが起こった。
争いの後、廃墟の中リズムで遊ぶ子供達の姿をきっかけに、各大陸の人々は共になってリズムを刻む。「KEEP THE BEAT」の歌に合わせて踊るのは、全ての大陸のダンスがミックスされたもの。
全ての人が手を取り互いの存在を認め合う。そして歌う「CAN WE SING A SONG OF PEACE?」。─―平和を歌えるか、恐ればかりのこの世界で。希望のメロディーひとつで涙を乾かすことができるのか。言うはたやすく、聞くのは難しい。けれどあこがれはやむことがない。そう、あこがれはやむことがない。だから歌う、平和の歌を─。
--船内タイムテーブル--
12月15日
--おまけ--
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