地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました

プロジェクト:地球大学 寄港地エリア:アジア クルーズ: 第84回 地球一周の船旅
地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました
2014年7月に出航する第84回ピースボート地球一周の船旅。その洋上で開催されるピースボート地球大学の合宿を、5月3日〜5日に宮城県石巻市で実施しました。

合宿の目的は、これから3ヶ月間のプログラムをともにする仲間とのチームワーク作りや、地球大学のテーマである「持続可能な発展」についての基礎知識を身につけるために行いました。

宮城県石巻市で地球大学の事前合宿を開催

地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました(自分の考えてきた「復興とは」何かについてグループでシェアする)
合宿一日目は、合宿の受け入れをしてくださったピースボート災害ボランティアセンター(PBV)の活動や石巻での取り組みなどを紹介してもらいました。午後は東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻の街を視察し、当日避難した経路をたどりながら、震災時の様子を説明してもらいました。自然災害が人間の暮らしを一瞬で奪ってしまうことをあらためて認識するとともに、地域の復興に取り組んでいる地元の方(料亭「八幡家」女将の阿部さん)からお話を伺いました。地球大学生にはあらかじめ課題として「復興とは」何かを考えてきてもらっていました。しかし、現場に行かなければわからないことが多く、頭で考えることの限界も感じました。
地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました     (いらなくなった資源の分別をする)
二日目は、宮城県雄勝町の旧桑浜小学校でボランティア活動を行いました。今回受け入れをしてくださった公益社団法人の「Sweet Treat 3.11」の皆さんは、この学校を地域のこどもたちの知育場所とすることで地域を持続可能なものにしようと活動しています。こどもたちが自然の中で体験し学ぶことができるように地元の方々が主役となって取り組んでいます。当日は、こどもの食育のために将来鶏を飼う予定で、その鶏舎づくりをお手伝いしました。また、学校の道路沿いに桜の苗木を植樹したり、資源の分別作業などを行い改修作業をお手伝いしました。
地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました        (桜の苗木を植樹する)
ボランティア活動後は、地元の漁師で旧桑浜小の卒業生でもある長沼さんに、学生時代の思い出や震災の影響、そして今後「Sweet Treat 3.11」とどのような地域づくりをしたいかなどを伺いました。その後、雄勝店こ屋街で硯職人として働いている高橋さんから、震災後の地域が抱える問題、具体的には防潮堤建設や高台移転などについてお話していただきました。高橋さんによれば、雄勝で再出発をしようとする人がいる一方で、防潮堤が景観を悪くし、街の様子が変わってしまったため町を去ろうと考えている人がいるとのことでした。地球大学生は、こうした地元住民の葛藤を聞く中で、政府が考える復興と被災者が考える復興の溝の大きさを知り、持続可能な地域づくりの難しさを感じました。
地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました(政府と住民が考える復興の違いについて説明する高橋さんから話を聞く)
その夜には、フィードバックとしてその日あったことを話し合いました。石巻や他の地域が抱える課題や震災後の持続可能な地域作りをめざす「Sweet Treat 3.11」の取り組みなどから、具体的に一人ひとりがどのように地域づくりに参加できるかを考えました。
合宿最終日は2日間の体験を踏まえ、自分なら地域が抱える課題、「人口流失」や「地域経済(産業)の衰退」「少子高齢化」をどのように改善していくかを考えてもらいました。その中で、ひとつの問題が他の問題とからみあい、「負の連鎖」になっていることなどを理解しました。後半では、そのような負の連鎖を断ち切るためにはどうすればよいか、具体的な方法をあげながら、持続可能な地域について考えました。この合宿を通して、プログラムに参加する仲間との友情を深めるとともに、地球一周を通して学ぶ持続可能な発展についても考える充実した2日間となりました。

地球大学が、宮城県石巻市でクルーズ出発前の合宿を行いました(石巻が抱える震災前と震災後の課題をグループで発表)
今回の合宿はピースボート災害ボランティアセンターの全面協力により無事に成功をおさめることができました。協力してくれたスタッフの皆さん、そして石巻のみなさん、本当にどうもありがとうございました。
ここにいる地球大学生たちは2014年7月に出航する第84回ピースボート地球一周の船旅で「持続可能な発展」をテーマに学びます。

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