音楽と平和の船旅―― Peace Boat & AYE 「ピースアンサンブル」

プロジェクト:UPA国際協力プロジェクト 寄港地エリア:アフリカ クルーズ: 第78回 地球一周の船旅
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音楽と平和の船旅―― Peace Boat & AYE 「ピースアンサンブル」
アフリカン・ユース・アンサンブル(AYE)は、南アフリカ・ヨハネスブルグ近郊のタウンシップ(旧黒人居住区)、ソウェトで若者たちにクラシック音楽を教える活動を続ける音楽グループです。
かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)が敷かれ、黒人たちへの厳しい差別が行われていた南アフリカ。1993年の同政策撤廃後も、根強い差別や貧富の差は、この国の大きな社会問題となっています。

AYEが活動するソウェトは、かつて「黒人居住区」と呼ばれた場所。現在は開発が進み、富裕層が暮らす高級住宅地となった場所もあれば、そのすぐ横に「スラム」のような街並みが続く、格差を象徴する地域となっています。

貧困層が暮らす地域では、雇用不安や治安の問題から、若者たちが犯罪へと走るケースも少なくありません。
AYEはこうした若者たちに音楽教育を通じて、目標や可能性を与える活動を続けています。

ピースボートではAYE発足当初から交流を続け、日本で集めた楽器を贈るなどの活動を続けてきました。

現在航行中の第78回ピースボート「地球一周の船旅」にも、バイオリンなどの楽器を積み込み、寄港する南アフリカでAYEへ届ける予定です。

また、このクルーズにはAYEで活躍する若者たちを招待。1月5日(モーリシャス寄港)から1月10日(ダーバン寄港)まで、AYEの若者4名と、AYE創設者でもあるコロワネ・マントゥさんが乗船します。

洋上では約900名のクルーズ参加者に向けてコンサートを開催する他、ワークショップや交流プログラムなどを予定。AYEの活動紹介や、ソウェトの現状と未来への取り組みを、ピースボート参加者と共に考えます。



■■■第78回クルーズAYEプログラム概要■■■

【目的】

・AYEの活動を広め、国際的な場での演奏や講演を経験してもらうことで、将来の可能性や展望を深める
・AYEの若者とクルーズ参加者、同クルーズに乗船する日本のミュージシャン、各国からのゲストらとの交流の機会をつくる
・平和構築、地域開発のツールとしてのクラシック音楽、音楽指導の可能性を模索する
・ピースボート参加者はじめ、より多くの人々に南アフリカの歴史や現状を伝える


【プログラム日程】

1月4日 AYEメンバー、空路モーリシャスへ移動
1月5日~1月10日 ポートルイス(モーリシャス)よりピースボートに乗船。洋上ではコンサートや文化交流、各種講座などを実施。
1月10日 ダーバン(南アフリカ)にて下船。ヨハネスブルグのソウェトへ移動し、ピースボート交流プログラムの受け入れや、ホームステイを実施。


【協力】

◆コロワネ・マントゥ氏

ヨハネスブルグ生まれ。2歳から音楽に興味を持ち、独学でバイオリン演奏を学ぶ。1976年6月の「ソウェト蜂起」をきっかけに、ソウェトの若者たちに音楽を教える活動を始める。1978年「ソウェト・ストリング・カルテット」を創設。同カルテットは1979年、スコットランドで開催された国際ユース・オーケストラ・フェスティバルに招待される。その後、イギリスマンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックに進学。卒業後、南アフリカに戻りアフリカン・ユース・アンサンブルを創設。

◆アフリカン・ユース・アンサンブル(AYE)

2000年、コロワネ・マントゥ氏が創設した音楽グループ。ヨハネスブルグの旧黒人居住区・ソウェトで、子どもたちにクラシック音楽を教えている。クラシックの古典から、AYEアレンジによるアフリカン音楽まで幅広いレパートリーを持つ。
AYEで音楽を学び、海外の奨学金などを得てプロ奏者となった者もおり、ソウェトの若者たちに目標や可能性を与えるものとして注目されている。

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