第98回ピースボートで「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました

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第98回ピースボートで「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
第98回ピースボートでガラパゴス諸島を訪れるツアーを行いました。ツアーに参加した23名はパナマのクリストバルで一時下船し、そこから飛行機でエクアドル本土を経由してガラパゴス諸島へ。ガラパゴスには4日間の滞在で固有生物を観賞しました。また、ガラパゴスの森再生プロジェクトにも参加し、植林活動を行いました。

大自然が広がるガラパゴス諸島

第98回ピースボートで「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
「動物が主役の島」、そう言われているのがまさに実感できるツアーでした。2日間にかけ、ガラパゴス諸島にあるプラカ島とノースセイモア島に上陸しました。プラカ島にはガラパゴスアシカ、陸イグアナ、海イグアナが豊富に生息しています。人の住んでいない島のため、動物たちが我が物顔でくつろいだり闊歩しています。

ガラパゴスの規定により、動物には2m以上近づいてはいけないという決まりがありますが動物たちの方から人間に近づいてきます。特にガラパゴスアシカは体も大きく、油断していると一気に距離を詰めてきます。そんな時は慌てて道を開けます。あくまでここは動物が主役です。

鳥の楽園で自然の厳しさを実感

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ノースセイモア島は鳥の島。グンカンドリ、アオアシカツオドリが多く生息しています。グンカンドリは求愛行動として口の下にある赤い袋を風船のように膨らませ、メスを呼びます。目の前で一生懸命膨らますオス。その様子を観察していると、メスがやって来ました。しかし数分すると、そのメスが別のオスの元へ。目の前で振られたオスを見て、ツアー参加者は大笑い。「元気出せ」「がんばれよ」と我が事のように声を掛け、その場を離れました。

アオアシカツオドリは第1子(第1ヒナ)しか面倒を見ません。第2子(第2ヒナ)はエサを与えてもらえず、衰弱して死んでいきます。参加者はその様子を複雑な表情で見つめていましたが、そこに人間が手を出さないのが自然のルール。シビアな現実を実感する経験でした。

ゾウガメの保護を続けるチャールズダーウィン研究所

第98回ピースボートで「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
ガラパゴス諸島は1978年、世界遺産第一号に登録されました。それ以来、観光客が年々増え自然が壊されていきました。2007年には危機にさらされている世界遺産として「危機遺産」になってしまいました。その後保護活動が進み、現在は危機遺産は解除されていますが今でも動植物、特に独自の進化を遂げている固有種の保護には力を入れています。

ツアーでは、主にガラパゴスゾウガメを保護、研究しているチャールズダーウィン研究所にも訪れました。ここには、世界で最も有名なゾウガメ、「ロンサムジョージ」がいた事で知られています。ロンサムジョージは、ピンタ島で発見された最後のピンタゾウガメでした。2012年にジョージが亡くなったことで、ピンタゾウガメは絶滅してしまいました。

かつては、同じようにエスパニョラ島のゾウガメも絶滅に瀕していました。生存が確認された個体のほとんどがメスだったのです。チャールズダーウィン研究所の調査により、アメリカの動物園で「ディアゴ」という名のオスのエスパニョラゾウガメがいることが判明しました。1976年、「ディアゴ」は研究所に送られ、エスパニョラ島のゾウガメとの繁殖活動が開始されました。この活動が実を結び、現在は1,000頭近くのエスパニョラゾウガメが生息しています。

森をよみがえらせるための植林活動

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固有植物もまた、外来種により破壊されています。近年問題になっているのはブラックベリー。ブラックベリーは繁殖力が強く、枝にはトゲがあります。私たちが滞在していたサンタクルス島にも野生のゾウガメが生息していますが、このブラックベリーのトゲにより、子ガメが怪我をしたり移動が制限されてしまいます。

今回の訪問ではガラパゴスの森再生プロジェクトとして、このブラックベリーを伐採したエリアに在来種であるスカレシアとマルガリータの苗木を植林しました。地元の高校生たちも一緒に参加し、合わせて150本ほどの苗木を植えました。

ガラパゴスの未来をつくる高校生

第98回ピースボートで「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
ガラパゴスに滞在中、ガラパゴスの高校に通う生徒たちと交流しました。ガラパゴスに住む若者は、多くがガラパゴスの観光業に携わる仕事につきます。「将来のガラパゴスを担う高校生たちに自然を保護する気持ちを大切にして欲しい。それを日本から来た観光客と一緒に学んで欲しい」という高校の意向から、ピースボートは植林活動を一緒に行っています。

また、将来ホテル業やレストラン業に携わるであろう生徒たちがつくった料理をいただきました。接客やサービスも含めて高校生たちが中心に行います。これらはガラパゴスがガラパゴスで在り続けるため、彼らの勉強であり将来にとって必要なこと。ツアー参加者もガラパゴスの滞在を通してそれを実感した方も多く、初々しいサービスを笑顔で見守っていました。


※2019年4月出航の第101回ピースボート「地球一周の船旅」内でも、同様のツアーを予定しています。参加者を募集中ですので、詳しくはピースボート事務局までお問い合わせください。

ピースボート事務局 メール:info@peaceboat.gr.jp

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