「国際法に基づく非核化を」-米朝会談の合意に対してICANが声明

プロジェクト:核廃絶
「国際法に基づく非核化を」-米朝会談の合意に対してICANが声明米朝首脳会談を前にシンガポールで記者会見。左から川崎哲、フィンICAN事務局長、司会のジョイス(2018年6月11日)
6月12日に米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の平和と非核化についての合意が結ばれました。これを受け、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は以下のようなプレス声明を発表しました。
■シンガポールでの米朝首脳会談に対する核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の声明
2018年6月12日

本日、金正恩委員長とドナルド・トランプ大統領がシンガポールにて「合意」に署名しました。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、外交努力を歓迎しつつも、核軍縮を達成し朝鮮半島を完全に非核化することができるのは国際法と既存の条約に基づく枠組みによるプロセスのみであると警告しました。

ICANのベアトリス・フィン事務局長は「トランプ大統領は、一生に一度の記念写真の機会を作りました。内容のない合意に署名するよりも、真に国際法に基づく文書すなわち核兵器禁止条約に署名すべきです。核兵器禁止条約はツイートすることもなければ、帰りの飛行機の中で気が変わることもないし、自分のエゴが傷つけられることもありません。これこそが、実質的な核軍縮を達成することのできる唯一の包括的で検証可能かつ不可逆的な道筋なのです。」

昨日のシンガポールでの記者会見において、ICANは、この地域から核兵器とそれが使われる脅威を取り除くための具体的な計画を発表しました。「朝鮮半島の非核化のための枠組み」は、北朝鮮と韓国双方を非核化するための5つのステップを概説しています。

この計画は、関係諸国に対して、核兵器の受け入れがたい人道上のリスクを認識すること、核兵器禁止条約に加入することによって核兵器を拒否すること、既存の核兵器を検証可能で時間枠を設定した計画の下で除去すること、包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准すること、核不拡散条約(NPT)を通じて国際社会に復帰することを求めています。

ICANの川崎哲国際運営委員は、首脳会談の開かれたカペラホテルの前で、両首脳の合意に対して次のように述べました。「米朝両国が新しい関係を確立し朝鮮半島に持続的で安定的な平和を築くことを誓約したのは前向きなことであり、韓国の文在寅大統領の外交が巧みであったことの証です。」川崎国際運営委員はさらに「核兵器のある平和は持続的ではありません。本当の平和は、国際法で禁止された大量破壊兵器である核兵器を除去することによってのみ達成されるのです。私たちにはすでに、それを達成するための国際条約があります。私たちは引き続き、すべての関係国に核兵器禁止条約に加入することを求めていきます。ICANによる5つのステップの提案は、これから始まるプロセスの手引きとして役立つはずです」と述べました。

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