キューバ・日本語を学ぶ大学生と交流(ハバナ)

キューバ・日本語を学ぶ大学生と交流(ハバナ)
ここでは、第95回ピースボート地球一周の船旅で訪れたキューバ・ハバナでの交流プログラムの様子をご紹介します。2015年に米国との国交回復を果たしてから、ピースボートがキューバに入港するのは2回目となります。今回は日本だけでなく様々な国出身のピースボート参加者がこの交流プログラムに参加し、多文化交流を楽しむ一日となりました。

ハバナの大学生と過ごす一日

ハバナに寄港した10月21日、日本、米国、シンガポールなど様々な国から20名ほどの参加者が交流プログラムに参加し、日本語を勉強中のキューバ人の大学生14人ほどに迎えられました。

共通言語として日本語でコミュニケーションを取りながら、午前中はハバナの旧市街を訪れキューバの歴史を学び、昼食の時はダンス鑑賞も満喫。午後はアジア博物館(Casa-Museo de Asia)で文化交流会を楽しんだ後、最後に革命広場にも訪れました。
キューバ・日本語を学ぶ大学生と交流(ハバナ)クイズに答えながら旧市街を散策。
ピースボートはハバナの旧市街であるハバナ・ビエハ付近のシエラマエストラ・フェリー・ターミナルに着岸。参加者はこの旧市街のサンフランシスコ広場で大学生たちと合流し、まずは自己紹介。その後3〜5名の小グループに分かれて、事前に用意されたクイズを解きながら町歩きをしました。

キューバの大学生たちがガイドとなり、ピースボートの参加者に旧市街内の観光スポットや歴史について説明しながら町中を探索しました。「○○広場にある銅像は誰の像?」「○○のある場所を探せ」など事前に大学生が用意したクイズに答えながら、参加者たちは歩きます。

サン・クリストバル大聖堂やレアル・フエルサ要塞、ビエハ広場、また、作家アーネスト・ヘミングウェイが滞在していたというアンボス・ムンドス・ホテルなど、ハバナの有名な建築物を見物することができました。

旧市街巡りの最終ゴール地点は昼食のレストランで、参加者と大学生は伝統的なキューバ料理を食べながらスペインやキューバのダンスを楽しみました。

アジア博物館での文化交流

キューバ・日本語を学ぶ大学生と交流(ハバナ)アジア博物館の館長から歓迎のご挨拶。
昼食後の文化交流イベントは、アジアの文化を幅広く紹介する教育施設としても利用されるアジア博物館で行われました。

アジア博物館では、アジア文化をテーマとする展示会やイベントが開催されるとともに、アジア文化に関する講座や中文(中国語)・日本語・ヒンディー語・ペルシャ語などの様々な言語の授業を提供しています。

今回訪れたときは写真家・沼田早苗さんの「浅草ものがたり:Relatos de Asakusa」という写真展が開催されていました。

ピースボート参加者はアジア博物館の館長に暖かく迎えられ、施設の紹介を受けてから、自分の国についての紹介をするために用意したゲームや折り紙、習字道具などを準備しました。

日本からの参加者たちはキューバの学生たちの名前を漢字で書いてプレゼントしたり、折り紙で千羽鶴や動物を一緒に作ったりしました。米国やシンガポールからの参加者たちは、言語の壁を越えたコミュニケーションをテーマとするゲームを準備し、キューバの大学生たちと交流を深めました。

セントロ・ハバナ地区へ

キューバ・日本語を学ぶ大学生と交流(ハバナ)革命広場で記念写真。
プログラムの終盤、参加者はキューバの学生とともにバスでハバナの中心部のセントロ・ハバナ地区やベダド地区を通り革命広場へ向かいました。

バスではガイドの方がハリケーン・イルマの被害と、これらの地区の歴史的背景についても語ってくださいました。ハバナは訪問一ヶ月ほど前にハリケーン・イルマからの洪水被害を受け、死者が多数出ました。参加者は町を通る中、歴史的建築物がハリケーンの影響で崩れているのを目の当たりにしています。

革命広場では、チェ・ゲバラや彼の戦友であったカミロ・シエンフエゴスの壁画、そしてキューバ政府の執務拠点となる建物をみることができました。

プログラムの最終地点となった革命広場で参加者たちは短い時間で仲良くなった大学生たちと連絡先を交換したり、集合写真を撮ったりしてから別れを告げ、船へ帰りました。
日本以外からの参加が増えているピースボートの船旅。今回のハバナのプログラムのような「日本語を学ぶ学生と交流しよう!」という交流プログラムへの参加者の顔ぶれも多様になってきました。今回アメリカから参加した人は、キューバに実際訪れそこに暮らす人たちと触れあって、キューバのイメージが大きく変わったと話していました。
「アメリカのキューバに関する報道からくるイメージは、共産主義、閉鎖的など、ネガティブなものが多い。でも今回実際にキューバの人に会って感じたのは、彼らがとてもオープンで寛容であるということ。LGBTの権利擁護など先進的な部分もあり、魅力を感じました」

ピースボートならではの体当たり異文化交流を楽しみながら過ごしたハバナでの一日、参加者にとって忘れられない寄港地となりました。

※当記事は、英語のリポートに基づいて編集されたものです。原文は以下のリンクからご覧ください。

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いちばん大事なこと
枝廣 淳子
環境ジャーナリスト / 翻訳家
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枝廣 淳子