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北朝鮮の「核実験」声明に抗議し、 対話による平和解決を求めるピースボート緊急声明北朝鮮の「核実験」声明に抗議し、 対話による平和解決を求めるピースボート緊急声明

 私たちは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)外務省が昨日「今後核実験を行うことになる」と表明したことに対して、強く抗議します。このような言動は、 1992年の南北非核化共同宣言、2002年の日朝平壌宣言、2005年の六カ国共同声明など、北朝鮮自身が表明してきた数多くの誓約を踏みにじるもので す。
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 私たちは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)外務省が昨日「今後核実験を行うことになる」と表明したことに対して、強く抗議します。このような言動は、 1992年の南北非核化共同宣言、2002年の日朝平壌宣言、2005年の六カ国共同声明など、北朝鮮自身が表明してきた数多くの誓約を踏みにじるもので す。
 北朝鮮による挑発的な言動は、米国による金融制裁などの北朝鮮に対する一方的な封じ込め政策への反応でもあります。このような脅し合いがエスカレートし ていくことを、私たち市民は黙って見ていることはできません。各国政府は、ただちに六カ国協議を再開し、誠実な対話と交渉によって一刻も早く事態の平和的 解決を行うべきです。

 ヒロシマ・ナガサキを知る私たち市民は、新たな核保有国の登場を認めることはできないし、核兵器を外交ゲームに使うことを許すこともできません。北朝鮮 民衆が飢餓に苦しみ、日本による過去の戦争および冷戦構造下における人権問題が未解決のなか、一日も早く、朝鮮半島の非核化と東北アジアの平和を達成すべ きです。私たちは、東北アジアの市民・NGOと連携して、そのための活動を強めていきます。

 私たちは、次のことを求めます。

1.北朝鮮政府は挑発的言動を撤回し、ただちに六カ国協議に復帰すること。

2.関係政府、とりわけ日本および米国政府は、昨年9月の六カ国共同声明に基づいて、問題の包括的解決を追求すること。すなわち、北朝鮮の核放棄と並行して、安全の保証、国交正常化、経済協力などの問題について柔軟に協議すること。

3.マスコミは、感情的反応を煽るような報道をさけ、朝鮮半島の非核化と平和を求める市民の行動に焦点を当てること。

206年10月4日
国際交流NGOピースボート
共同代表 川崎哲、櫛渕万里、吉岡達也