気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施

プロジェクト:SDGs キャンペーン 寄港地エリア:太平洋 クルーズ: 第95回 地球一周の船旅
気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施島嶼国から乗船した7人のメンバー
第95回ピースボートの船上では、国連気候変動会議COP23の公認プログラムとして、第一回「海洋保護・気候行動のためのユースアンバサダー・プログラム」を開催しています(9月22日〜10月16日)。本プログラムに参加しているのは、気候変動によって深刻な影響を受けている太平洋、インド洋、カリブ海の島嶼 ・沿岸諸国で、海洋保護・気候変動問題に精力的に取り組む、若手の活動家や研究者、政府機関職員です。9月22日、バルセロナからピースボート第95回地球一周クルーズに乗船し、船上でセッションを重ねるとともに、船が訪れる各地にて、市民団体や政府機関との会談を行います。

気候変動に立ち向かう若きリーダーたち

気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施マーシャル諸島から乗船したセリナ・リームさん
7名の参加者は、フィジー、キリバス、マーシャル諸島出身、モルディブ、セーシェル、 トリニダード・トバゴ、 ベリーズの7カ国からやって来たメンバーで、年齢は19-26歳。

中には、パリで開かれたCOP21に最年少のメンバーとして参加し、最終声明において「パリ協定は、人類の歴史において、私たちすべてにおいて、転機となるべきだ」と主張したセリナ・リーム氏もいます。いずれも将来にわたってこの分野を牽引していくことが期待される若きリーダーたちです。

 また、気候変動枠組条約(UNFCCC)の前事務局長、クリスティーナ・フィゲレス氏も、ロンドンからエディンバラの区間で、同プロジェクトに参加します。

2015年のパリ協定とミッション2020の監視役を担い、大きな役割を果たした同氏はこのピースボートのプログラムを積極的に支援しています。

島嶼国の現実を世界に届ける

気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施国連気候変動枠組条約会議COP23の公認プログラムとして、旗を掲げる
プログラムを通して参加者は、海洋保護・気候変動問題に取り組むリーダーとして、今後求められる様々な見識を深めるとともに、訪問する国の人びとに、気候変動と海洋汚染によるコミュニティーへの影響や被害について説明し、当事者の生の声を届けます。

また、ボンで開催される気候変動枠組み条約締結国会議(COP)23を視野にいれ音楽、踊り、美術や朗読などを通じて人々の関心を高めることも大きなミッションのひとつです。

バルセロナを出港した船はボルドー(9月28日)、ロンドン(10月1日)、エディンバラ(10月3日)、レイキャビック(10月7日)ニューヨーク(10月15日)に寄港し、ニューヨークでは、国連および一般参加者に向けてプロジェクトの報告会を実施します。

寄港地でのスケジュール

気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施海を漂流する微細なプラスチック(マイクロプラスチック)の問題について学ぶ
9月22日 スペイン・バルセロナ
 カタルーニャ政府、環境大臣、地元学校との洋上イベント
9月25日 ポルトガル・リスボン
 海洋専門家、地元政府、市民団体と「科学センター」でのイベント
9月28日 フランス・ボルドー
大西洋の海面上昇問題の現場「ラカナウ」を訪問
10月1日 イギリス・ロンドン
気候変動枠組条約前事務局長フィゲレス氏との記者会見
10月3日 スコットランド・エディンバラ
 スコットランド議会でのイベント
10月7日 レイキャビック
地熱発電所の見学を通して再生可能エネルギーについて学ぶ
10月15日~16日 米国・ニューヨーク
 15日船上フェスティバル、16日国連本部にて発表

ユースアンバサダー・プログラム 参加者プロフィール

気候変動に取り組む島嶼国の若者たちが乗船、洋上で国連COP23の公認プログラムを実施トリニダード・トバゴから乗船したラ・ティシャ・パーキンソンさん
●太平洋
・セリナ・リーム(19歳、マーシャル諸島)
  Selina Leem
16歳まで故郷のマジュロ環礁に暮らし、高校卒業後、大学のためドイツに移住。パリで開催されたCOP21では、マーシャル諸島代表として、最年少で参加。閉会式で最終声明を読み上げ、「パリ協定は、人類の歴史において、私たちすべてにおいて、転機となるべきだ」と主張した。自国の現状を知らせるため、インタビューに応えるほか、詩の創作、パフォーマンスなどの活動を行う。気候変動への取り組みを使命とし、活動家として活躍が期待されている。

・マテア・ナウト(23歳、キリバス)
 Matea Nauto
ツバル出身の母親とマーシャル諸島出身の父親を持つキリバス人。「我々は沈んでいるのではなく、戦っている」とう発信を行い、キリバス外務省で外務次官補として勤務。気候行動ネットワークのキリバス支部で積極的に活動している。2013年、フィジーで開催された「国連小島嶼開発途上国 (UN-SIDS)」ユース準備会にキリバス代表として参加したことが、環境活動の始まりとなる。One Young Worldアンバサダー、太平洋ユース環境ネットワークのメンバーとしても様々な地域会議または国際会議に参加している。

・カヤ・ラル(25歳、フィジー)
 Kya Lal
10年間にわたって気候変動分野に取り組んできた活動家および研究者。 太平洋学の学士、環境法学の修士を取得し、太平洋地域における気候変動の法的影響を研究。COP20、COP21、COP22会議に参加し、COP23にも参加予定。現在、フィジーで弁護士として働きながら「アオテロア・ユース・リーダーシップ機構」や「ニュージーランド環境法律センター」などの団体と協力して活動し、環境雑誌「ザ・ヴァーブ(The Verb)」にも執筆者として寄稿を行っている。

●カリブ海
・ラ・ティシャ・パーキンソン(22歳、トリニダード・トバゴ)
 La Tisha Parkinson
西インド諸島大学で生物学を専攻、環境天然資源マネージメントを副専攻し卒業。2014年に開催されたカリブ海ユース環境ネットワークのトリニダード・トバゴ支部に属し、活動家として活躍。世界海洋デー・ユース諮問会委員として、ニューヨークで開催された国連海洋会議に参加。ボランティア活動に通して、海への情熱、研究や執筆、人びととのふれ合い重ねている。

・ザナ・クリステン・ウェード(22歳、ベリーズ)
 Zana Kristen Wade
ベリーズ大学卒業。天然資源管理が専門。2016年、国連持続可能な開発目標(SDGs)の普及に取り組む。「World Merit’s Merit360プログラム」に、ベリーズ初の代表として参加。気候変動の影響に直面するコミュニティを支援する環境イニシアティブ「The Climate Express」を創設。2016年9月には国連本部にて発表した。現在は国連開発計画(UNDP)によって運営される生物多様性資金イニシアティブ「BIOFIN」のコミュニケーション・コンサルタントとして活動。

●インド洋
・アシュワ・ファヒーム(26歳、モルディブ)
 Ashwa Faheem
世界で一番海抜が低い国、モルディブ出身のフォトジャーナリスト。モルディブは海面上昇した場合、住民を移住をせざるを得ない国のひとつ。マレーシアのセギ大学で写真学を学び、英国にあるデモントフォート大学で修士号を取得。卒業後は、7年間でモルディブを構成する30以上の島々を訪れ、気候変動による影響や海洋の劣化を記録。現在、島の人びとが気候変動によってどのような現実と向き合っているかを世界中の人びとに知らせるための撮影を続けている。2016年、「WOB Distinction and Award For Best Young Woman Professional in 2016」を受賞。現在、国連開発計画に派遣され、モルディブの島々のコミュニティーを記録し続けている。

・シャフィラ・チャルレット(21歳、セーシェル)
 Shafira Charlette
環境、海、動物保護に力を注ぐ環境活動家。数多くの非政府組織で活動し、若者の環境問題への取り組り組みを後押ししている。若者が主体となって地域でのネットワークを作り、持続可能開発プロジェクトを促進するグループ「SIDS Youth AIMS Hub)」、「セーシェルからプラスチック袋を廃絶するキャンペーン」に参加し、セーシェルの海洋保護グループが主催する「海沿いのアカデミー」にも参加。グラフィックデザインと写真に特化した新規事業を立ち上げ、環境や海を守るための活動のためのデザインも行っている。

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